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学校と向き合う時に必要なもの③

こんにちは

東京支部の椎名愛理です。

本日は学校と向き合う時に必要なもの3つ目を皆さんにお伝えいたします。

学校と向き合う時に必要なもの①では、お子さんが学校と向かいう過程で「自分のペースを認めてもらえる」「自分の考えたステップを大切にしてもらえる」雰囲気があることで、お子さんの勇気づけに繋がるという点をお伝えいたしました。

学校と向き合う時に必要なもの②では、お子さんの状態、気持ち、考えなどを周囲の人々が共有することの大切さをお話いたしました。ご家族、学校、そしてお子さんがそれぞれに結びつきを持って協力していくことで、お子さんが安心して自分なりのチャレンジができるためです。

そして、学校と向き合う時に必要なもの③は「お互い(親子)の価値観を理解する」ことです。

そもそも「価値観」とは?

そもそも、価値観とはなんでしょうか。

広辞苑では「何に価値を認めるかという考え方。善悪・好悪などの価値を判断するとき、その根幹をなす物事の見方。」と定義されています。つまり、価値観とはその人があるものについて、どのように感じるか、どのようなものを大切だと考えるかという尺度のようなものです。

例えば、お手伝いをするという行動一つにも「人に喜んでもらうことが大切」と感じるから、お手伝いをする子もいれば「子供は親の手伝いをするのが当たり前だから」お手伝いをするという子もいます。この「何のために、何を目的に」行動するのかという点が、価値観に近い部分ですね。

では、なぜ親子の価値観を理解する(知る)ことが大切になるのでしょう。

それは、お子さんがなぜ今苦しんでいるのか、どんなことに不安や不満を感じているのかを理解しやすくなったり、親御さん自身がなぜお子さんに対して苛立ちや悲しい気持ちになるのかという理由を整理するためです。

仮に、今ブログを読んでいるあなたが、「学校は行くべき場所だ」「子供は学校に行くのが当然だ」という価値観を持たれていた場合、お子さんが学校に行かないという状態は「不安」「イライラする」「どうしたらよいかわからない」などの気持ちを感じさせるかもしれません。

そして、お子さんも同じ様に「学校は行くべき場所だ」と思っていたら、どうでしょう。「行くべき場所だ」という気持ちを持ちながらも「学校に行く事ができない」という結果に至っていると考えると、お子さんがとても強く不安や自分自身に対して苛立っている可能性が考えられてきます。

しかし、一方で親子であっても同じ価値観を持っているとは限りません。

お子さんが「自分の気持ちに素直に、自由に行動すること」に価値を置いている場合は、様々なルールを重んじる必要のある環境にいることが、葛藤を生んでいる可能性も考えられます。

つまり、それぞれが何に価値を置いているかを知ることで、お互いの気持ちを理解しつつ、必要なサポートを考えるきっかけとなるのです。

そして、この価値観に正解はありません。どのような価値観を持つことも自由で、価値観を変えたり、強制することが大切なのではありません。お互いの違いを理解し、それぞれの価値観を大切にした関わりや環境を考えていくことが、お子さんのサポートには大切になってくるのです。

これまで、全3回にわたってお子さんが学校に向き合う時に大切なものについてお話して参りました。まだまだ、お伝えしたいことが沢山ございますので、「うちの子にはどのようなものが必要だろう」など思われた方がいらっしゃいましたら、ぜひ無料面談にお越しくださいね。

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