不登校の要因No1?人間関係についてのお話
こんにちは。
仙台支部の上原です。
本日は不登校の要因としてとても多く挙げられる人間関係についてのお話です。
友だちがいないから学校に行けない
カウンセリングをしている中で友人がいない、友人とトラブルなどの要因を挙げてくる子は多いです。
これは子どもに限らず、大人の退職理由の上位でもあるそうです。
逆に言うとここをクリア出来れば動きやすくなる、ということですね。
では人間関係の問題とは具体的にどういったことでしょうか?
暴力や暴言など明らかに相手に非があるものに関しては学校や警察と対応していくことになるでしょう。
それ以外の「なんとなく雰囲気がだめ」や「話せる人がいないわけじゃないが仲良しもいない」など。
取り立てて大きな問題ではないけど居心地が悪くて苦しい、みたいな部分が問題になってきます。
実際私が支援しているお子さんの中にもそういう子は結構いました。
「別にいじめられてるとかじゃないんだけど、、、」と。
こういったどうしようと悩む事柄で学校から足が遠のいてしまうことってあるんですね。
コミュニケーション能力だけではない
対人関係の話になるとまず出てくるのがコミュニケーション能力です。
これは間違いない大事なものですし、技術として身に付ければとても便利です。
その辺りは以前のブログでも記載したかと思います。
なので今回は別の視点で考えてみたいと思います。
コミュニケーション能力を伸ばそうにも出来る気がしない。
別にそれが出来ないわけじゃないけどやっているのが苦痛。
そんなパターンもあります。
もちろん無理をして人と関わらなければならないということはありません。
人は1人では生きていけないとは言いますが、沢山の人と関わらなければ生きていけないというわけでもありません。
極論、最低限の人数とだけでも交流できるようになっておければ生きていけるのです。
ただ現状が上手く行っていない子たちは「上手くやっている子」と自分を比較してまいがちです。
そして「そういう風になっていなければダメ」と勘違いをしてしまうことがあるんですね。
自分なんてとか自分はだめだとかそういう思考に陥る子に見られる傾向かもしれません。
その場合、必要になってくるのはコミュニケーション能力ではなく認知、物事の捉え方の部分です。
認知の歪み
これも以前取り上げたことがありますが、代表的な認知の歪みが10個あります。
気になる方は検索してみてください。
歪みとは物事の捉え方や考え方の偏りなどです。
かみ砕いて言うなら自分で自分を傷つけている要因です。
ここを改善させたり、対処能力を身に付けられたりすると行動しやすくなります。
自分のパーソナリティと向き合っていくわけですね。
手法は様々ありますが有名なマインドフルネスなどもその一つです。
自分の歪みと向き合い対処法を模索する。
試してみて上手く行った部分、上手く行かなかった部分を見つけ、次の対処を考えて実行。
これは繰り返して自分をコントロール出来るようにしていくのも不登校解決の道筋の1つです。
カウンセラーや両親、病院や学校の先生など頼れる他者と対話などで整理しながら進められると効果的です。
何をするのかなどは本人の特性により合う合わないなどあると思いますので、そこも探りながら進められるといいですね。
興味がありましたらご相談ください。
一緒に考えてみたいと思います。
それではまた。