お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート子供の心理学

頑張ったほうがいいとは知っているが、何をどう頑張ったらいいのかちゃんと説明できる人は少ない

こんにちは。
仙台支部の上原です。
今回は努力について考えてみたいと思います。

頑張ったほうがいいとは思うけど…

一般的に頑張ることは推奨された行為だと思います。
勉強にしろ運動にしろ趣味にしろ、努力することは望ましいとされています。
さて、それは何故でしょうか?
あまりにも当たり前のこと過ぎて、いざそう聞かれると上手く説明できないかもしれません。

実は似たような質問がちょこちょこあったりします。

  • なんで勉強しなきゃいけないの?
  • なんで生きてなきゃいけないの?
  • なんで友達がいたほうがいいの?
  • なんでスポーツができたほうがいいの?

などなど、ちょっと毛色の違うものもありますがこういう疑問は多岐にわたります。

シンプルに考えると努力=目的を叶えるため、でしょうか。
その場合「別にやりたいこととか特にないし」という人は努力しなくてもいい?
それは違うと分かっていても、説明しようとすると聞く方も言う方もモヤッとした気持ちが残りそうです。

聞いているほうも本気で努力は必要ないなんて思っていない場合が多いです。
やっていない自分を守るためとか別の理由で言ってくることもあります。

今回はあえて踏み込んで考えてみます。

努力は何故するのか。どうするとより良いのか。

上でも書きましたが、元々目的がある人はこんなこと考えなくて良いです。
プロのスポーツ選手になりたければ必要な練習や勉強を頑張ってください。
それは音楽家でも科学者でも医者でも弁護士でも同じです。
必要な能力を身に付けられように日々行動して頂ければと思います。

今回考えるのはこんな場合です。

  • 特にやりたいことや夢などはない
  • 興味はあるけど自分には無理そうだと思っている
  • 今はしんどくて先のことを考える余裕なんてない
  • そもそも考えたことすらない

先に結論を書きます。
人が努力をするのは目的を叶えるためであると同時に、目的を見つけるためでもあると思います。
それは今の自分と努力した後の自分では見えるものが変わるということでもあります。

例えば私が弁護士を目指して勉強などを頑張っていたとします。
大学に進学し、法律を学び、国家資格を取得し、晴れて弁護士の資格を得ました。
しかし実際に業務をこなしていると「あれ、なんか違うな?」と感じるようになりました。
そして法的な支援でなく心理的な支援がしたくなってカウンセラーになることにしました。

珍しいケースかもしれませんが、なくはないと思います。
弁護士の部分が教師だったり看護師だったり何に置き換えても構いません。

目的や夢が変化することはよくあることです。

ですがカウンセリングの中で感じることですが、最初から正解を選ぼうとする人が多いです。
もちろん自分の適性などを考えて良いと思う道を選ぶのは当然です。
でもそれが本当に合っているかなんてやってみるまで分からないですよね。
その先への不安「本当にこれでいいのかな?」という気持ちのせいでそもそもやらなくなってしまう人もいます。
そうすると悪循環でやらないから分からない⇒分からないからやらないの繰り返しになってしまったり。

上の例でもそうですが、努力した結果、自分の目的は違ったんだとなった際、別にその努力が無駄になったわけではないですよね。
これは弁護士になれなかった場合でも同じです。
夢が叶わなかった⇒だから努力したことは無駄だった、ではありません

弁護士にはなれなかったけど、その時学んだ法律の知識を生かしてカウンセリングの中で支援できる幅が広げられるかもしれない。
心理的な支援だけでなく、クライアントがいざ社会復帰をしようと思った際に国や行政の制度に詳しければもっと深い支援が出来るかもしれない。
それは自分の強みになります。

どんな経験であれ、活かし方を考えて工夫すれば役立てることは出来ます。

これはやっていないと元がゼロなので活かしようがありません
だから努力は推奨されているんですね。

何をどう頑張ったらいいのか?

そうはいってもただ頑張る、というのは漠然としすぎていますよね。
だから最初は「何が出来ていたら自分にとって得が多いだろうか」で考えていいと思います。
この場合の得は別にお金とか社会的な地位だけではなく、精神的な充足感なども含めましょう。
努力して得られた場合、自分が満たされるかどうか、ですね。

これがマイナスな動機、例えば「人から文句を言われない為に」という努力だといまいちかもしれません。
もちろん無駄というわけではないですが、そちらの方向性の努力は充足感を得にくいと思われます。

目的はあくまでも自分にとってプラスになるためであって、マイナスにならないためにであればしないほうが良いでしょう。

そして努力の仕方に関しても変に効率を求めすぎたりしないほうが良いです。
確かに効率的なやり方というのはあるのでしょう。
でも実際に出来なかったら効率も何もありません。
勉強の手法、やり方ばかりを調べて、実際に勉強に取り組まなかったら本末転倒ですよね。

だからまずは自分のやりやすいやり方でいいので実行することが大切です。
やっていると「これは合わないな」とか「飽きてきたから違うやり方もするか」とか変化は出来ます。

毎日の生活の中でなんとなく過ごしていると意識できない部分です。
不登校のお子さんの中にもたくさん時間があるのに1日中スマホを見て終わった。なんて子もいます。
本人もなんか無駄な時間の使い方したなぁと感じていることが多いです。
そうすると自分何やってんだろうと余計苦しくなったりすることもあります。
でも人から「時間あるんだから頑張りなさい」なんて言われても気分が悪くなるだけで動けない
などは結構目にする事例です。

もし似たような状態だったり、この手の話が気になったらご相談ください。
もう少し詳しくお伝えしたいと思います。
それではまた。

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