中2病に手を焼いている親御さんへ
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
コロナがなかなか収束しきらない世の中ですが、季節は確実に巡り、初夏が近づいています。新学年が始まり、数カ月経った今、子どもの成長を実感する親御さんも多いことでしょう。
一方で、小学校高学年くらい~中学生くらいのお子さんをお持ちの親御さんからはため息も聞こえてきます。
あんなに素直だったのにどうして?
小さな頃は親や先生の言うことを素直に聞いて、何でも前向きに頑張っていたはずのわが子が急に変わってしまい戸惑っているというお声をよく耳にします。
・親の指示はほとんど聞かなくなる
・何を言っても口答えする
・「頑張ろう!」と声をかけても「どうせ僕なんか」「やっても意味ないよ」とそっぽを向く
・それまで頑張って取り組んできた勉強や習い事、部活などにも真面目に取り組まなくなる
・親や先生の態度を批判し、自分だけの世界観にこだわるようになる
・「死にたい」「何の意味があって生きてるの?」などドキリとするネガティブワードが頻繁に出る
思春期独特の自分だけの世界観の中で主人公であろうとする状態を俗に中2病と言います。
医学的に正式な病気ではありません。俗語になりますが、一時期とてもよく使われた流行り言葉でもあります。言い換えれば「かっこつける」「ませている」いう言葉でも表せるでしょう。
多くの子どもが思春期には経験する状態なのですが、認められたい気持ちと劣等感が入り混じり、わざとひねくれたことを口にするので周りにいる家族からすれば困った状態ですよね。
さまざまなタイプの中2病
一口に中2病といっても様々なタイプがあります。その一部を紹介します。
・不良型・・悪ぶっているのがかっこいいと思っている。
・孤立型・・一人でいるのがかっこいいと思っている。
・個性型・・人とは違うことをやっているのがかっこいいと思っている。
いかがでしょうか?親御さんも自身の昔を思い出してみると「そういえばそんな時期あったなあ」と思われることもあるのではないでしょうか?
どのようなタイプであれ共通していることは、周りの関心をひきたい、認められたいという強い自己承認欲求です。
親はどう接していけばいいの?
中2病は思春期ならではの一時的なもので、大学生ごろになると徐々に落ち着いてきます。
なぜならお子さん本人が、「こんなことやっていても意味ないかも」と気付いていくからです。
ひねくれた態度をとるお子さんを頭ごなしに批判したり、叱ったりするのではなく、「成長の一環ね」と見守って受け止めてあげてほしいと思います。
後から振り返ると恥ずかしいような言動も、その時のお子さんにとっては目的をもった意味のある行動だからです。
「どうせ僕なんか、、」というセリフも「大丈夫だよ!」「あなたならできるよ」という励ましの言葉を言ってほしいからという目的があります。
「死にたい」というネガティブワードも「あなたがいてくれると嬉しいよ」と存在を
認められたいからです。
そうは言ってもひねくれた言動の目的がわかりにくい、ちょっとひねくれすぎている気がする、このままいくとうちの子どうなるの?、、そんなときは是非一度カウンセリングを受けてみませんか?
思春期特有の本人も親御さんも感じる「わずらわしさ」の正体について一緒に考えていきましょう。
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