お悩み解決「一問一答」中学生の不登校子供の心理学小学生の不登校高校生の不登校

学校と向き合う時に必要なもの②

こんにちは。
東京支部の椎名愛理です。
本日は、『学校と向き合う時に必要なもの』の二つ目を皆さまにお伝えしたいと思います。

~中学校から高校に内部進学を検討していたAさん~

Aさんは中高一貫校に通う女の子です。
中学校1年生から、学校に行く日、行かない日があり、中学2年生で学校に行っていないことが日常的になっていました。

Aさんが学校に行きにくくなった経緯については、今回深く触れませんが
Aさんが学校に向き合うときに大切にしたことについて、皆さまに共有していきたいと思います。

『Aさんの状態・想いを学校に共有する』こと~

Aさんと、Aさんのご家族が大切にされたこと。
それは、Aさんの気持ちの状態や身体の状態を学校に『共有する』ことです。

そんなこと?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、不登校という状態に悩み、不安になられているご家族の中には
・子供の状態を学校に伝えてもいいのか
・先生の負担にならないか
・言ったところで、何か変わるのか
・学校に子供の状態を伝えたら、煙たがられるのではないか

など、様々な思いからお子さんの状態や、家庭内の状況を学校に伝えることを躊躇される方もいらっしゃいます。

~『状態や想いを学校に伝えるメリット』~

Aさんとそのご家族が、なぜ学校にAさんの状態を伝えたのか。
それは、『学校もAさんを支える大切なメンバーの一人』だからです。

私たちカウンセラーは、不登校のお子さんをサポートする上で、大切になる役割が3つあると考えています。

①お子さんのありのまま、人格や人柄を愛する『家族』
②社会に出て、外向きの自分で頑張る姿を応援する『学校』
③本来の姿と外向きの姿の両方で頑張っているお子さんを中立な立場で支える『第三者(カウンセラー等)』

お子さんをサポートする上では、この三つの立場でそれぞれがお子さんの状態を共有しながら
今必要なサポーとは何か、それぞれの立場で何ができるのかを考えていくことが大切になります。

そうした際、お子さんの状態を②の学校に伝え、共有することはとても大切になるのです。

Aさんとそのご家族は、

・Aさんの最近の体調
・来週一週間をどのように過ごしていこうと考えているか(いつ登校する、いつは休む等)
・登校する上で、事前に知っておきたい情報を伝える(来週の授業の持ち物や、課題の提出期等)

など、Aさんが学校と向き合う上で大切になるであろう情報を共有しながら
学校からも必要な情報を得るという過程を大切にされていました。

ご家庭と学校が、密に連絡を取りあい、お互いの状態を把握するという過程は
Aさんが学校に復学していくうえでとても大切なものでした。
今ではAさんは、自分で「先生にこれを伝えておこう」と、自分の今困っていることや、
嬉しかったこと、先生に感謝していることなども自分から共有するようになっています。

情報共有というと、小さなことに感じられるかもしれませんが
こうした小さなことが、後々お子さんの信頼感や自信につながっていくことが多くあります。

また次回、学校と向かいう上で大切なこと③を皆さまにお伝えして参りますね。

無料面談について詳しくはクリック

関連ワード: , , , , , , ,