不登校の子に親は何をしてあげたら良い?③
こんにちは。不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。
5月に入りましたが、お子さんの様子はいかがでしょうか?
ゴールデンウィーク前後のタイミングは不登校の子が増加する傾向があります。
このようなタイミングで、子どもに対して親として何ができるのかを
共に考えていきたいと思っています。
本日のブログは「不登校の子に親は何をしてあげたら良い?③」となります。
過去に①、②を掲載しましたので、ご興味のある方は以下のブログもお読みください。
【不登校の子に親は何をしてあげたら良い?①】
(アドラー心理学の勇気づけや動機づけ面接法についてご紹介)
不登校の子に親は何をしてあげたら良い?① – ブログ – 専門カウンセラーが執筆!不登校解決ブログ (futoukou119.or.jp)
【不登校の子に親は何をしてあげたら良い?②】
(心理学者:アルバート・バンデューラの理論を基にした対応をご紹介)
不登校の子に親は何をしてあげたら良い?② – ブログ – 専門カウンセラーが執筆!不登校解決ブログ (futoukou119.or.jp)
カウンセリングでお聴きすること
さて、改めてですがカウンセリングを通してよくお聴きする内容として、
- 子どものためにしてあげられる事はないだろうか?
- ただ見守っているだけよりも、親として出来る事を模索したい
- 何かしてあげたいけれど、子どもの代わりになってあげられるわけでもないのが辛い
等があります。
今回はこのような親御さんの思いに応えるべく、精神科医コフートの考え方を基に
「不登校の子に親として出来る事」を共に考えていきたいと思います。
最後までお付き合い頂ければ幸いです。
コフートの考え方
以前もご紹介しましたが、精神科医であったコフートは「健全な相互依存」を
良しとした人物でもあります。
どういうことかというと、
コフートは上手に人を頼ること(依存すること)はひとつの能力であり
- 「頼れる人を探す努力をしよう」
- 「それは人間にとっては成長のプロセスだ」
と、説いたのです。
周りのみんなが「黒」と言っている中で、自分一人だけ「白」と言う事は
とても難しく苦しいものだと感じられませんか?
けれどその中でも「白」と言ってくれる、自分の味方になってくれる人が
一人でもいれば、何よりも心強く感じられ勇気が湧いてくることに繋がって
いくのではないでしょうか。
不登校状態にある子たちは「自分の味方」になってくれる存在が
学校の中には少ないと感じている事が多くあります。
- 先生から~と言われた
- 友達は嫌な子たちばかり
- 「どうせ自分なんて」(自身の心の中にも敵を作ってしまう)
一度は上記のような声を耳にしたことがあるかもしれません。
こういった状況の中で、何よりも親御さんや周囲の人たちが
- 味方になってくれる
- 自分の気持ちを分かってくれる
- 頼りになる
という存在になることで不登校からの復調の兆しが見えてくることは
これまで多くのケースで目の当たりにしてきました。
ですので、親御さんが子どもの味方になってあげる事と、子どもの味方になってくれそうな人
(先生や親戚の方、第三者機関など)を見つけてあげるよう動いていただくことは
非常に重要であると感じています。
以前、下記のブログも書いておりますので併せてお読み頂ければ幸いです。
【不登校支援における適切な親のスタンスとは?】
不登校支援における適切な親のスタンスとは? – ブログ – 専門カウンセラーが執筆!不登校解決ブログ (futoukou119.or.jp)
親御さん自身にも味方になる存在を
子どもの味方になってあげる、そのような存在を探してあげるだけでなく、
是非親御さんにも自身の味方になってくれる存在を見つけてほしいと思っています。
人は「無理解」の中で頑張り続けることはそうそう出来るものではありません。
もし周囲の人たちからの理解を得られない、一人で不安を抱え孤独を感じている
というような状況である時には、私たちのようなカウンセラーの事も
うまく頼っていただきたく思います。
親御さん自身の気持ちが軽くなり(ポジティブになり)、ご家庭内に漂う雰囲気を変化させることで
子どもにプラスの影響を与えていく事は「家族療法」の観点からも特に重要視されており
とても効果的なものだと感じています。
最後に
不登校対応については様々な情報が飛び交い、そして立場や考え方によっても
アプローチの仕方は異なってくると思います。
親御さんたちは日々試行錯誤し、時に迷い時に傷つきながら
必死で今を生きておられるのだと感じております。
私たち不登校支援センターのカウンセラー一同、
これからもご家族の皆様の不安が少しでも解消するようカウンセリングや情報発信に
努めていきたいと思っておりますので、何かありましたらお気軽にご連絡くださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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