生徒の不登校解決に向けて大切なこと①
皆さん、こんにちは。
不登校支援センター 横浜支部の庄子大貴です。
GWが明けてから数日が経過致しましたが、皆様如何お過ごしでしょうか?
お休みを有効活用して頂けたのなら幸いです。

さて、今回からのお話は「生徒の不登校解決に向けて大切なこと①」をお伝えしたいと思います。
不登校関連の記事や書籍が多い昨今、何が正しく、どうすれば良いのかが分からなくなっていると思います。
そこで、不登校支援のプロだからこそ、皆さんに知って頂きたいことを発信して参りますので、是非ご覧ください。
不登校生徒に対して、どこまで踏み込めば良いのか?

不登校の生徒がクラスの中で発生する時、先生方は「不登校」の子に対してどの様にお感じになられますか?研修や不登校関連の書籍など、様々な機会に触れる中で、「不登校とは?」に対して何かしらのイメージが付けられているのでは無いでしょうか?
例えば、
・心のエネルギーが切れている状態の為、本人が回復するまで待ちましょう。
・ただ怠けているだけなので、学校に来るように引っ張りましょう。
などが上げられます。
実際にこの2つの理由は両極端ではありますが、よく見られる文言です。
しかし、不登校支援のプロから言わせると、この2つは100%正しいとは言えません。なぜなら、その子の状況を見た上での判断では無いからです。
その為、不登校生徒に対して踏み込むのならば、その子を先ず知ることから始めなければいけません。
不登校生徒のことを知りましょう!

不登校になると、学校に登校することはほとんどしないですよね。しかし、だからと言って「ただ待つ」だけでは信頼関係は結べません。不登校生徒が学校に足を向ける様になる理由の1つとして、「先生が学校で待っているから」と答える方は割と多いです。
では、何故その理由をあげる様になるかというと、「先生との信頼関係をしっかり築けたから」と言えます。信頼関係を築くためにはお互いを知ることが何よりも重要です。
生徒の好きなものや苦手なもの、これからどんな風になりたいのか?など、生徒の情報を得ることがとても重要になります。
その上で、生徒の話を聴く中で、興味を持つこともとても重要になります。そこから開けて行く関係性が作れるようになりますし、学校へ足が向けられる理由の1つになります。
不登校生徒との関係性の作り方
では、どの様にする中で、不登校生徒と関係性を作ればよいかをお伝えしたいと思います。
①家庭訪問
1番大事なことは家庭訪問になります。頻度としては週1が一番理想的ですが、先生の無理が無い程度に定期的に行って頂ければと思います。
その上で、何故、家庭訪問が大切なのかというと、不登校生徒にとって、「学校の中の情報を知りたいけど、知るのが怖い」とお話される方が多くいらっしゃいます。
その為、家庭訪問をして頂く中で、学校の様子やクラスの様子も伝えて頂く様になると、イメージが付きやすくなるため、学校に行ける様になる1つの理由になります。
また、対面で会うことで先生の雰囲気を感じ取ることが出来る為、それも安心感に繋がりやすいと言えます。
②手紙を残す
家庭訪問をする際に、生徒に会えない場合も多くあります。その際、会えないから配布物だけを残して帰ったり、保護者と話して帰るだけだったりすると進展がありませんよね。
また、生徒側としても、先生と会うのに勇気を出すことが出来ずに終わり、落ち込んでいる場合があります。その事も踏まえ、手紙を残す中で、「また来ます」とお伝え頂くことがとても大切になります。
ただし、生徒の状況によって異なりますので、その生徒との関係性や家庭訪問に対しての印象を知ることがとても大切です。
③保護者との関係性を深める
基本中の基本だと思いますが、生徒だけでは無く、保護者と関係性を深めることがとても大切になります。学校側がどれだけ関わりを持ってくれるかを保護者側が感じられると生徒にも波及して行きます。その為、生徒と中々会えない状況の中でも保護者の方とお話することはとても大切です。
ただし、保護者側の気持ちとして「○○さんのご様子はどうですか?」といつも聴いてしまうことにストレスを感じるケースが多くありますので、聴き方も工夫する様にしましょう。
先ずは具体的に動くことが大切です!

如何だったでしょうか?不登校はGW明けからかなり増える傾向にあります。先生方としてもクラスの生徒が居る中や部活指導などある中で大変だと思います。
その上で、現在ではクラスに1人は不登校が居て当たり前な状況であり、場合によっては1つのクラスに集中して何人も居るケースが増えております。
担任の先生だけの責任ではありませんし、1人で抱え込まないで頂きたいと思います。そして、保護者も不登校生徒本人も助けを求めたくても求め方が分からない状況になるのが不登校です。
外部機関を紹介する為にも、何か動き出しをさせる為にも、先ずは先生から働き掛けて頂くことで進展する場合があります。
また、既に動いている保護者の方が居ても関わり続けて頂けると幸いです。
何か先生としてお聞きしたいことがあれば、不登校支援センターにお問合せ下さい。
皆様からのご連絡を心よりお待ち申し上げております。
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