中学生の不登校子供の心理学小学生の不登校高校生の不登校

学校と向き合う時に必要なもの①

こんにちは。
東京支部の椎名愛理です。

気温も暖かくなり、ついに4月が来ましたね。


4月は変化の時であり、新たなスタートを切る時期でもあります。
そんな時期を迎えた皆さんに、改めてお子さんが学校と向き合う上で必なものは何か
一緒に考えていただく、今回は『学校と向き合う時に必要なもの』について
お話したいと思います。

~中学校2年生A君にとって『必要だったもの』~

小学校5年生から、学校に行きにくくなったAくん。
元気で明るく、お友達も多いA君の親御さんは、A君が学校を休みがちになった当初
「そういう時もあるよね」「反抗期かな」と、この後A君が不登校になるとは考えられていなかったそうです。

後からカウンセリングで親御さんは
「一般的に、不登校のお子さんは真面目でおとなしくて、周りの目線を気にするとか言われてますよね。うちの子はそうではないから、まさかAが…って思っていました」
と当時を振り返られていました。

今回、A君が不登校にいたった経緯は省かせていただきますが、登校を開始した中学校2年生後半にA君自身が「自分にはこれが必要だった」と教えてくれたものについてお話いたします。

~自分のペースを選択、ペースを認められること~

A君が学校と向き合っていく中で、大切だったと教えてくれたこと。
それは「自分の選択やペースを認められたこと」でした。

A君は活発で、とても活動的なお子さんでした。
その子が、学校に行くことができなくなり、元気がなくなっていく様子を見ている間、親御さんは
「このままで大丈夫か」「うちの子に何があったんだろう」「前だったら、休みの日も
急いで友達に会いに行っていたのに今は部屋に閉じこもっていて…」と不安をつのらせていました。

その中で、少しずつA君が考えた学校との向き合い方
・朝目覚ましを使って起きてみる
・友達からもらっていた連絡に、既読をつける
・学校のお手紙に目を通す
・ホームルームだけオンラインで参加してみる
などのスモールステップに関して、親御さんは一切否定せず「Aが決めたことだったら」と全面的にサポートされていました。

当時を振り返ったA君は
「自分が考えた方法を、親が否定しないで聞いてくれたことが大きかった」とお話されていました。

~親のステップと子供のステップは違う~

親御さんから見れば、「もう少しできるのでは?」と思われるステップも沢山あったそうです。
しかしA君の親御さんは、なによりA君が自分で考えて学校に向けて動こうとする姿勢に意味があると感じられていました。

そして、この『自分の選択やペースを認めてもらえる』と言う状況が、
A君にとって『自分の力を信じてもらえる』という気持ちになる切っ掛けとなり、A君の勇気づけに繋がっていました。

子どもも大人も、自分の力を信じてもらえる、人として信用してもらえる状況はとても勇気が湧いてきますね。
カウンセラーとして、多くのご家族とお話をさせていただきておりますが
こうした勇気づけが家族内で自然と行われているご家庭ほど、お子さんが自分の課題と向き合い、自らの力で前に進んでいかれることが多いように感じます。

また次回も、お子さんが学校と向き合う中で必要なものについてお話して参りますね。

無料面談について詳しくはクリック

関連ワード: , , , , , ,