不登校解決現場レポート

不登校は誰が悪い?親、子ども、学校?

こんにちは。
仙台支部の上原です。
今日は不登校問題でたまに起こる犯人捜しについてです。

不登校になったのは誰のせい?

お子さんが不登校になった際、最初に考えるのは「どうして不登校になったんだろう」が多いかと思います。
なぜ?どうして?と疑問に思うことは当然です。
その先に「誰のせいでそうなった?」という部分に目が行くことがあります。

  • 本人の問題
  • 母親の問題
  • 父親の問題
  • 兄弟の問題
  • 学校の先生の問題
  • クライメイトの問題

大抵の場合、何か1つではなく複数あることが多いです。
自分の環境で最も要素として大きかったのは何処だったでしょうか?

例えば先生から厳しく叱責されたことが大きな点だったとします。
先生のせいで不登校になった!となれば激しい憤りを感じられると思います。
しかし「先生なんてことをしてくれたんだ!」と怒りを向けても解決に繋がることは少ないです。
これは他の場合でも同様で、誰のせいでこうなったんだ、責任を取れ、みたいな話になると前に進みにくいです。

相手の悪意があるなしに関わらず、考えるべきは違うところかもしれません。

誰が悪い⇒この人はこれが苦手

いじめられているのであれば学校や教育委員会と連携して対応する。
家庭内でDVなどが行われているなら離れる手段を模索する、など。
明らかに悪意のある場合は然るべき対処が出来ると思います。

反対に悪意はないけれど噛み合わなかった場合はどうでしょう。
本人のためを思って叱ったら過剰に傷つけてしまった。
励まそうと思って言葉をかけたらプレッシャーになってしまった。
仲良くなりたくて話けていたらうざがられ嫌われてしまった。

この場合、誰かが悪かったのではなく、やり方が合わなかったという可能性があります。
言い換えるとそのことが苦手な人だったと分かったのです。

叱るのが下手
励ますのが下手
仲良くなる話しかけかたが下手

これらは悪いのではなく技術がないだけです。
学んで身に付ければ改善される部分ですね。
あの人は叱るのが下手な人だから過剰に受け止め過ぎずにおこう、など捉えることも出来ます。

しかし「誰々のせいでこうなったあいつが悪い!」という感情に支配されてしまうとこういうことが見えなくなってしまう場合があります。
怒りの感情が湧くこと自体は仕方ないですが、それに引っ張られすぎると自分たちが損をしてしまいます。
感情に支配されないよう、程度に発散して本来考えるところに目を向けたいですね。

最後に

とはいえ感情のコントロールというのは難しいことです。
アンガーマネジメント、マインドフルネスなど手法はありますが中々自分一人で行うのは出来ないかもしれません。
興味があればそれぞれの担当カウンセラーにご相談ください。
性質なども考えながらあなたに合った方法を一緒に検討します。
それではまた。

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