4月の新学期に向けて、今『しないでいただきたい』たった一つの事
こんにちは。
東京支部の椎名愛理です。
3月に入り、皆さん慌ただしく新年後の準備をされているのではないでしょうか。
私たちカウンセラーも、日々お会いするご家族、お子さんと年度を終えるにあたっての振り返りや新年度に向けてお話をしています。
本日は、このブログを読まれている皆さまに新年度を迎える前の今、しないでいただきたいたった一つのことを
お話しようと思います。
新年度を待たないこと
新年度は、色々なものが変わりますね。
・進学によって学校自体が変わる
・クラス替えによって、クラスメイト、担任の先生が変わる
・進級によって、学習の難易度が変わる
・通学経路や通学時間が変わる
お子さんを取り巻く様々な環境、要素が4月の新学期が始まるタイミングで変化します。
お子さんが不登校という状況にあるご家族、そしてお子さん自身も、この『変化』の時期に
期待を持たれることもありますね。
「学校が変わったから、登校できる気がする」
「嫌な子と別のクラスになるはずだから、そうしたらクラスに入れるだろう」
「なんとなく、環境が変わることが後押しになるのではないか」
そんな思いから、4月の環境変化までお子さんのご様子を見守ろうというご家族が多くいらっしゃいます。
近い未来にお子さんに起こるかもしれない変化に、期待や希望を持って春休みを過ごしたくなりますね。
しかし、実際はこの新年度のスタートを待つことがマイナスに働く可能性も多くあるのです。
例えば、乗らなくなって時間が経った自転車にいきなり乗ろうとするところをイメージしてみてください。
久々に乗るのですから、タイヤの空気が入っていないかもしれませんし、ブレーキもしっかりかからないかもしれません。
時には、サドルの高さが今の自分の身長と合わない、なんてこともあるでしょう。
これは、4月に登校を開始しようと考えているお子さんの状態と似ています。
久しぶりに学校に行くとなれば、登校で使う体力も、人と関わる気力も、そして勉強で消費する集中力も、今までご自宅で過ごしていた期間に消費するものと比べ物になりません。
久しぶりに自転車に乗るならば、おそらく皆さん自転車の点検をして、試運転をしてみますよね。
このチェック、お試しが3月から4月の始業式前に行っていただきたいことなのです。
3月は、すべてのご家族、お子さんにとって調整の期間です。
この一年、どのように自分と向き合い、家族と向き合い、気持ちの準備をしてきたのか。
次の年度をどのようにスタートさせたいのか。
そしてもしイレギュラーなことが起きた場合は、どのように対処をしていこうか。
沢山のことを考えながら、4月のスタートを切るのです。
しかしこの準備を意識的にされるご家族は、実は多くありません。
それは、皆さまの中に「新年度にきっと何かが変わってくれるはず」という希望があるからですよね。
私たちカウンセラーも皆さまと同じように、希望を持ちつつ、あわせてその希望を現実に近づけるために準備をしていくことをおすすめしています。
今、ブログを読まれているご家族で
お子様の不登校にお悩みがあり、4月の様子を見てから相談をされようかとご検討の方がいらっしゃいましたら是非一度4月前にご相談されてみてはいかがでしょうか。
皆様が新たなスタートラインを、少しでも安心して切れるよう、私たちカウンセラーも一緒に考えて参りますね。
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