不登校支援に大切な心の成長のおはなし
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。
そろそろ年度末の時期ですね。
子どもたちにとっては、新入学や進級といった大きな変化が訪れる時期ですね。
支援センターで会う子たちの中には、こういった年度末の時期になると、久しぶりに顔を出してくれたりする子もいます。
久しぶりの子たちに会うと、その成長ぶりに驚くことばかりで、時が経つのは本当に早いなぁとしみじみ感じます。
つい先日まで中学生だった子が、大学生になって就職活動だなんて話を聴くと、私も歳を取ったものだ、と思いつつ(笑)、うれしい気持ちにもなります。
さて、今回のブログでは子どもたちの心の成長についてお話したいと思います。
たとえば「前へならえ!」と言われたら・・・
子どものころ、学校で「前へならえ!」と言われたことありますよね。
この「前へならえ!」に対する反応に例えてみましょう。
あくまでたとえ話ではありますが、それぞれの年代の特徴があります。
「前へならえ!」 → 小学生「ビシッ!」
素直に言われたとおりにする子が多い頃ですね。
小学生の頃は、自分で何かを決めて行動することはまだまだ難しく、先生や親御さんといった、自分を守ってくれる存在の言うとおりに行動することで安心や安全が守られる時期とも言えます。
この時期には、親御さんとしては「教えていくこと」が多い時期でもありますよね。
「前へならえ!」 → 中学生「なんで?」
中学生頃になると、前へならえはするんだけれども、心のなかで「なんで?」と思うことも増える時期と言えます。
なかには明確な意思として「しません!」なんて言う子も出てくるかもしれません。
この頃になると、今までと大きく変わり、目的を考える視点が増えてきます。
また、この時期には「周囲の人たちはどうするの?」という視点の始まりでもあります。
「前へならえ」って何のためにするの?みんなは?という疑問を抱くことで、他者主導から自分主導への変化のはじまりの時期となります。
「前へならえ!」 → 高校生「そんなことしなくても並べばいいんだよね」
そして高校生ころになると、そもそも「前へならえ!」なんて言われることがなくなりますよね。
目的への視点がより進化して「前へならえ!」って並ぶための方法だよね、といった目的の理解が進んでいきます。
ある程度の目的を理解したうえで「目的を果たすために自分はどうするのか」を考えることもできるようになっていきます。
子どもの成長に合わせた対応を
この変化が、学生時代に訪れることを思うと、子どもたちが大人よりも変化の大きい時間を過ごしていることがよくわかりますね。
ちなみに、大人になると「並べ」と言われなくても、例えば駅のホームで線が引いてあったり、フードコートでロープが張ってあるだけで「並ぶ」を理解できますよね。
大人になると、心の成長は鈍化しますし、日々の変化も子どもたちほど大きくないと感じることも増えてきます。1年があっという間に過ぎていく感覚がするのもそういったことなのかもしれません。
だからこそ、子どもの成長に合わせた対応が重要になってきます。
いま、「どんな対応をしていったらいいのかわからない」とお悩みでしたら、私たちと一緒に子どもの今とこれからに合わせた対応を一緒に考えていきませんか?
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