不登校解決現場レポート

ネガティブな感情との向き合い方

こんにちは。
不登校支援センター仙台支部の上原です。
今日はネガティブな感情との向き合い方について考えてみたいと思います。

気持ちが沈んだらどうする?

人間生きていれば気持ちの浮き沈みがあって当然のことです。
何かきっかけがあってそうなることもあれば、何のきっかけもなしにふとそうなってしまうこともあるでしょう。
そんな時に感情に支配されたまま自暴自棄になってしまうと後々後悔しますよね。
最初はその気持ちを落ち着かせる為に休むなど基本的な対応でいいと思います。
しかしそれが頻繁に起こる場合や避けられないことの場合、対応できるようになっておきたいですよね。

私が受け持っている子たちにも気持ちが不安定になってしまう子は沢山います。
それは友人関係であったり勉強面であったり親子関係であったりSNS上の人間関係であったり理由は様々です。
怒りや不安、悲しみ、嫉妬、そういった感情も湧き上がります。
ではどうのようにそれを処理していくのか。

1つの例としてご参照ください。

要素を分解して考える

例えば親のことが大嫌い!という気持ちになったとします。
思春期の時には起こりやすいことかもしれませんね。
でも嫌いって何でしょうか?
言葉では分かりますが、いろいろな嫌いがありますよね。

  • 顔が嫌い
  • 性格が嫌い
  • 考え方が嫌い
  • 雰囲気が嫌い
  • 態度が嫌い
  • 話し方が嫌い
  • 頭ごなしだから嫌い
  • 話を聞いてくれないから嫌い
  • 意見を押し付けてくるから嫌い
  • とにかく嫌い

サッと書き出してみても沢山出てきます。
ではこの中で変えられるものと変えられないものは分けられるでしょうか?

顔、性格、雰囲気が嫌い、とにかく嫌いのような先天的なものであったり、明確な理由のないものは難しいかもしれません。
反対に他のことは難易度に差はあれど変えることは出来そうですよね。
単純に嫌いといっても区分が出来るんです。

そして要素が分かれば対策が考えられます。
変えられないものであれば、そもそもの接触を減らす、とか。
変えられるものならば、変えてもらよう頼む、とかですね。

もしそれで嫌いな部分が減ったり、無くなったのに、まだ感情が落ち着かないのであれば別の要因がある、ということになります。
これはあくまで一例ですが、要素を分析してその対策を考える、というのは可能なことだと思います。

感情は目に見えないものですが、確かにそこにあるものなのですから。

感情に支配されるのではなく、感情を制御する

ネガティブな感情は多岐にわたります。
自分の怒りはどんな要因から来ているのか。
悲しみは?苦しみは?
客観的に考えてみるのも一つの方法だと思います。

要素を分析してみたら、思い込んでいたものとは違う答えが見えてくるかもしれません。
これは実際にあった話ですが、勉強が嫌いだと思い込んでいた子が、よくよく考えてみたら先生の指導方法が嫌いなだけだった、とか。
学校が嫌だと思っていたけど、実は人間関係の構築が嫌いだった、なんて例もあります。

それらの感情と向き合い、どうしてそう思ったのか?どうやって対処していくのか?
そんな風に考えられるようになると苦しみを減らせます。

1人で考えているだけは難しい時もあると思います。
そんな時は誰かと共有しながら考えてみてもいいでしょう。
私たちカウンセラーでもいいですし、親御さん、友達、学校の先生。
自分が信用できる相手であれば構いません。

気持ちに支配されてしまうと意外と自分の事も分からなくなってしまうものです。
たまには誰かとお話して、少し客観的に考えて見てもいいかもしれませんね。
それではまた。

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