お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート

本気で不登校の解決を望む親御さんに知っておいて頂きたい事①

こんにちは。
不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。

猛威を振るったコロナウイルスも 少しずつ収束の兆しが見え始めてきましたね。
とはいえ変異株の存在や、インフルエンザが流行る時期にも差し掛かってきたので
皆様には油断することなく体調管理に努めていって頂ければと思っております。

さて本日は年の瀬のブログ配信ということで
「本気で不登校の解決を望む親御さんに知っておいて頂きたい事」をお伝えしていきたいと思います。

テーマとして何を掲げるか迷ったのですが、不登校対応について少しでも建設的な内容をお届けできればと思い、
また来年に向けて希望が持てるようなものが良いと思い、こちらをテーマとさせていただきました。

複数回にわたってお伝えすることになるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

それでは早速いってみましょう。

不登校の解決を望むのは何のためか?

いきなりですが、親御さんに考えてみて頂きたいことがあります。

それは「不登校の解決を望むのは何のためでしょうか?」という事です。

  • 子どもの自立を願うため
  • 子どもに笑顔でいてほしいと思うため
  • 子どもの不安や悩みを少しでも解消してあげたいため

etc.

お子さんの事を思う親御さんのお気持ちはとても強く大きいものですから
これには様々な回答があることと思います。

今回改めて考えて頂きたいのは、
子どもの不登校が解決することで親御さん自身は何が得られると思うでしょうか?
ひいては、親御さん自身が人生において何を望むでしょうか?という点です。

「子どもにこうであってほしい」と願う前に、一人の人間として
何を得たいと思うか、何を幸せと感じるか、人生で何を達成したいと思うか。

これを考えてみていただきたいのです。

自分の思いを大切にする意味

子どものこと、家族のことを思って行動するのは親の努めとして「当然のこと」という考え方もあることでしょう。

しかしながら、その思いが強すぎたりすると親御さん自身の幸せを犠牲にしてしまうことも多々あると思います。
だからこそ一旦 親としての役割を解き、一人の人間として何を達成したいと思うかという事にも
目を向けてみて頂きたいのです。

  • 世界一周旅行をして世界中の人たちとつながりたい
  • 仕事に一生懸命打ち込んで成長を感じたい
  • 愛する人と一生を共に過ごしたい

など、たとえ今はとても現実的に思えないことだったとしても大丈夫です。
何かの制約に縛られることなく、心からの思いを大切にしてみましょう。

ではどうして親御さんがこのような事を思い描くことが大事なのでしょうか?

それは、、、

自分の思いを大切にしている人=自分軸で考えている人に、人は勇気づけられるからです。

不登校という状態になると、他人軸で生活する(人の目を気にしたり、人からの評価に苛まれたり)
という事が多くのケースで見受けられます。

親御さんからすると
「誰にどう思われたって大丈夫だよ」
「周りはそんな風にあなたのことを見ていないよ」

など、子どもに対してこのような思いを抱くこともあるのではないでしょうか。

そんな時に一番のお薬になるのは、親御さん自身が自分の気持ちを大切に、
自分らしく生きている姿を見る事です。

不登校の子どもたちを何とかしようと思ったら、まずは自分の思いを大切にすること。
自分の気持ちに素直になって自分らしく生きていくこと。

それが解決の第一歩になると私は思っています。

「GROWモデル」のご紹介

カウンセリングやコーチングでは以下のような視点で考えていく事があります。

John Whitmoreという方がその原型を開発した問題解決の思考モデルで
「GROWモデル」と言われるものです。

G : Goal   ゴール/なりたい自分
R : Reality  現状(ゴールとのギャップ)/今出来ていること
O: Options  選択肢/これからできる方法
W: Will    意思決定(何から始めるか)

と、4つの頭文字についてそれぞれの項目を検討していきます。

これは一見子どもたちに対して有効そうな視点、思考法ですが
実は是非親御さん自身に考えて頂きたい内容になります。

例えば下記のようなものです。

G:Goal
・自分が他者に影響を与えられる存在でありたい

R:Reality
・今はまだ信頼を得られていない
・でも少なくとも子どもに話しかけたり、情報発信をしたりは出来ている

O:Options
・もっと挨拶を大切にしよう
・自分の弱さもさらけだすようにしよう
・本をたくさん読んで知識や見解を深めたり広げたりしよう

W:Will
・今日から元気な挨拶
・自分にとって有効な本を探す

これを考えてくれたAさんは、最初の「G:Goal」の部分を本当に悩み苦しみながら生み出してくれました。

実はこの「G:Goal」がとても大切で、それこそ一人の人間として何を得たいか、達成したいか
ということを考えるプロセスです。

親御さんには是非ここを考えてみて頂きたいです。

そしてそういった真のゴールが設定された時、取るべき行動が見えてきたり、
子どもの不登校という状態が問題に思えなくなったり、
あるいは不登校にプラスの意味が感じられ、自分自身の目指す未来のために
必要なステップとなることもあったりします。

苦しい時だからこそ、親御さん自身が大切にしていることに目を向けてみて頂きたい。
そう願ってやまないところです。

最後に

いかがだったでしょうか。まずは親御さん自身の気持ちに向き合っていただくことを
不登校解決の第一歩としてご紹介いたしました。

もちろんお一人だけで考えるのではなく、私たちカウンセラーも皆さんの思いに寄り添いながら
共にゴールを目指していける存在でありたいと思っています。

また別の視点から「不登校の解決を望む親御さんに知っておいて頂きたい事」を
お伝えできればと思いますので、次回のブログでお会いできれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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