再登校にトライする際に、まず何から始めていけばよいのか?
こんにちは。不登校支援センターの佐久真です。
今日は再登校を目指して、スモールステップでトライしていく中で、まず何から始めればよいのかについてお話をしていきたいと思います。
この内容は、他のたくさんのブログにも書かれているような、まず不登校の状態をご家族や本人が受け入れて、
必要に応じて医療機関や心理職による状態の見立てを行った上で、本人の不登校の段階と状態に当たりを付けたうえで、どのような方針で支援するのかを考えられていることが前提です。
その上で、あくまで「本人の意思」として・・・
「学校(または学校外の状態に見合った適切な機関)に通えるようになりたい」
という想いが高まってきた段階で、ではまず何からトライしていけばよいのか?ということをお話ししたいと思います。
再登校はスモールステップをとる重要性
私たち不登校支援センターでは、たくさんの不登校児童・生徒を支援してきて、学校に行けるようになることだけがゴールではないと考えますが、やはり子ども自身が再び自分の学校に戻ることを希望するケースも多いです。
その時には、やはり一気に何もかも元通りになることはできませんし、お勧めしません。
1カ月・3カ月・半年。学校に通えず、勉強も手につかず、
人とコミュニケーションも取る機会が無く、
家の外に出る事すらほとんどなかった状態から、
急に学校の教室に始業時間~終業時間までみんなと全く同じように行動することは、かなり大変なことです。
「もともと出来ていたことなのに、どうして出来ないんだろう?」
と、おっしゃる親御さんもおられます。
ただ、お考え頂きたいのは、会社員でも何らかの理由で働くことや社会で過ごすこと、人とのコミュニケーションで時に疲れ、時に悩んで、どうしようもなくなった時にしばらく会社を休職する、ということがあります。
メンタルダウンによって休職期間を3カ月~半年ほど取ったと仮定して、そろそろ復職しようと考えられるタイミングになった時に、会社で待っているのは同じ就業時間・同じ仕事量・役職・求められる仕事の質だとすると、果たして「さあまた戻って頑張ろう!」と多くの方が思えるでしょうか?
そこはやはり会社でも、復職プログラムを組んで、以前より仕事量・質・役職を調整して、徐々に心身の調子
戻していくことを推奨することもあります。
最終目標は【人】でも最初は【環境】
不登校でも、最初は学校環境に慣れていくために、放課後登校や保健室登校からアプローチすることが多いですが、環境にアプローチする内容でも、結局は誰が迎え入れてくれるのか、という点が重要です。
トライ目標は、クラスメートとともに日々を過ごすことがそれほどストレスと感じなくなるように、徐々に
ステップを刻んでいくことが、心の安定にも繋がりますし、不安や恐怖感が一気に押し寄せもとより悪い状態になってしまうことも避けられることもあります。
まずは、どこに行ってみるかということを話し合われるかと思いますが、そこには誰がいて、その先生はどのような助けになってくれるのかを、しっかりと話し合った上で、環境にアプローチして、結果的に人に慣れていくことが出来れば、スモールステップの最初の一歩を踏み出せることかと思います。
それ以降も、トライする内容を学校と話し合う中で、私達カウンセラーの意見や情報を求めて頂く学校も多くあります。
必要に際し、カウンセラーと先生で話し合うこともありますので、その点でお悩みの方がおられましたら、是非一度ご相談頂ければと思います。
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