教職員向け

不登校の保護者との連携の仕方にお困りの先生へ①

皆さん、こんにちは。

不登校支援センター 庄子大貴です。

最近は一層と寒さが増して来ておりますが、如何お過ごしでしょうか?

体調にはくれぐれもお気を付けて頂ければと思います。

さて、本日は「不登校の保護者との連携の仕方にお困りの先生へ①」についてお話をして行きたいと思います。

カウンセリングに訪れる方の特徴

 カウンセリングに訪れる保護者の方々は様々な理由でおりますが、最近の不登校のご相談で多いのは「子どもが何故学校に行けないのか分からない」と悩み相談に来られる方がほとんどです。
その上で、「子どもに何故学校に行きたくないの?と聞くと「分からない」しか言わないんです。」と分からないことが分からないことで悩まれている方が多くいらっしゃいます。

 先生方も不登校の生徒の中にこのような理由を話される方は少なからずいるのでは無いでしょうか?

 「何か原因があれば」、それを取り除くことで学校に足を向けさせられると、ご家庭も学校も感じることは同じだと思います。
この部分を共有して頂く中で、解決に向けてどの様にするのかを協議して行くことが何より大切になります。

保護者が学校に対して思う事

保護者の意見として学校に対して思うことは何でしょうか?

 私がカウンセリングをする上で多いことは「学校にどこまで頼むことが出来るのか?」または「頼んでも良いのか?」になります。

 では、何故この様なお悩みになるのか聴いてみると、

・先生が普段の業務で忙しそうだから頼み辛い

・不登校は家庭の問題だと思うから、学校に頼むのは変だと思うから

・モンスターぺアレントに思われたくないから

などが上げられます。保護者の立場として、先生や学校へのご配慮を考えている方もいらっしゃれば、どこまでが学校と家庭の境界線なのか分からず、何も出来ないと思っている方もいらっしゃいます。

 その上で、先生のお立場としては如何でしょうか?

先生方も日々の業務や部活動の指導や遠征の補助など、多岐に渡りお仕事があり、保護者との連携に割く時間が余り持てないのではないでしょうか?

 時間が無い中でも保護者が何を求めているのかについて、お話させて頂きます。

保護者が求めている学校への対応

 それぞれの学校のルールでも対応できる・出来ないがあると思いますが、保護者が学校に求めていることについてお話したいと思います。

①子どものことを知って欲しい

 保護者の方が学校に対して1番に思っていることは「子どものことを知って欲しい」ことです。
この裏には家庭の状況を知って欲しいという思いも併せていますが、何よりも子どもことを知って頂きたいと思ってます。

 実際に不登校の生徒の意見を聴くと、同級生や先生との繋がりがあまりないことで学校の様子が分からず、不安で足がすくんでしまうことがかなり多いです。
元から友達が多い子どもでしたら、問題は無いと思いますが、学校に行けない劣等感で友達に連絡を取らなくなる子どもはかなり多いです。
この様な状況から、保護者の立場としては「せめて先生だけでもうちの子どもと繋がって欲しい」と願っています。

②相談先になって欲しい

 子どもが不登校になると親御さんとしても「どこに相談すれば良いのか分からない」と感じる方が大勢いらっしゃいます。その為、最初に相談する先は学校になる可能性が高いと言えます。

 その上で、その保護者の方が話しやすい環境を整備して頂けると幸いです。
スクールカウンセラーが良い場合もあれば、担任の先生に聴いてもらいたい場合もあるので、ニーズに応えて頂くと保護者の方としても学校に対して安心感を感じるでしょう。

 また、「担任の先生」だからと言って、抱え込んでしまい、業務量過多で手が回らないと後々の関係性に影響が出てくる可能性があるので、先生自体の相談先や業務委託先を考えておくと、保護者の方に余裕を持って対応が出来ると思いますので、参考にして頂ければと思います。

不登校対応の難しさを一緒に共有しませんか?

 如何だったでしょうか?

 不登校対応は学校の先生にとって、「見えない生徒」になりがちだと思います。

 また、普段の業務量に加算しての対応になる為、保護者側としても遠慮しますし、先生としてもどう触れて行けば良いのか分からなくなることが多々あると思います。

 私としても、ご家庭のご相談だけでは無く、学校の先生と連携またはご相談を受けたことがしばしばございます。先生お一人ですべてを対応することが難し場合は一度不登校支援センターにお問合せ下さい。

 皆様からのご相談を心よりお待ちしております。

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