不登校の始まりはいつから?~休み始めたときに大切にしてほしい視点~
こんにちは。
不登校支援センター名古屋支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。
本日もカウンセリングで話題になることについてご紹介していこうと思います。
「何日休んだらゆっくりさせた方がいいのでしょうか?」
お子さんが学校を初めて休んだ時、親御さんもその対応に悩むことはあるのではないでしょうか。
「ここは背中を押してあげた方がいいのか。」
「いや、今日はゆっくりさせた方がいいのか。」
その場には比べられる「誰か」がいるわけではありません。
ですので、親御さんにとってもなかなか難しい判断でもあると思います。
そんなときは、休むまでのお子さんの背景を想像してみましょう。
というのも、不登校は休んだ日が始まりではなく、もっと前からお子さんはストレスを抱えていた可能性もあるからなんですね。
おそらく「学校に行った方がいいこと」というのは多くのお子さんは休む前からすでに分かっているでしょう。
ですので、「学校つらいな」、「行きたくないな」という思いが出てきたとしても、すぐに休むのではなく、自分なりに頑張って登校をしようとする子も多くいます。
しかしそれでも、ストレスを抱えきれなくなり、心に限界が来た時に、「学校を休む」ことを選ばざるをえなくなったのかもしれません。
そのような経緯がお子さんにあった場合、「何日休んだらゆっくりさせた方がいいのか?」ということではなく、 休んだ1日目がすでに心が限界を迎えたサインでもあったりします。
そうした心の状態であれば、まず最初にゆっくりと心を休める時間を作る方が適切な対応となるでしょう。
お子さんは学校を休むまでに、どんな時間を過ごしてきたのでしょう?
日常生活の中で、心の悩み、苦しみの度合いは、数字など目に見える形ではなかなか見えることはありません。
だからこそ、判断、対応はなかなか難しい状況も多くあると思います。
ですので、そんなときには、休むまでの背景に目を向けてみるということもお子さんへのかかわり、サポートを考えるヒントになりますのでご参考にしてみてくださいね。
関連ワード: 不登校支援センター名古屋支部 , 休んだ時の対応 , 親のかかわり , 起こし方 , 過ごし方