「どうせダメだ」を「やればできる!」へ変えるには?
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の江口鈴奈です。
だんだんと秋も深まり、気付けば2021年のカレンダーも残り少なくなってきましたね。
気候の変化で体調を崩す方も多いかと思います。みなさまお身体ご自愛ください。
さて、本日のブログでは「やればできる!」という自己効力感を育てるための何かヒントになればと思うお話をしたいと思います。
A君とB君の違いを例に・・・
例えば、テストで50点をとったA君とB君。
結果は同じ「50点」ですが、
A君は「今回は勉強不足だったのかも。次はもっと勉強したらもっと点数上がるはず!」と思っているのに対し
一方でB君は「僕はいつも低い点数だ・・・僕が頭が悪いからどうしようもないんだ・・・」と思っています。
テストの結果は2人とも同じなのに、それぞれの結果の受け止め方は異なり、
次回のテストに向けても、
A君は「やればできる!」と考えているのに対し、B君は「どうせダメだ・・・」と考えています。
もちろん結果を反省することも大切ですが、B君のように「どうせ・・・」という考え方に陥ってしまうと、
「これ以上頑張ったって意味がない」という無力感に繋がっていくことがあり、何に対しても意欲的に取り組むことが難しくなる場合があります。
結果は何のせい?
では、A君とB君の受け止め方の違いとは、一体どういったところから生まれるのでしょうか?
それは、結果を何のせいにしているか、が関わっています。
A君は、テストの結果を「勉強不足だったから=努力のせい」にしているのに対し、
B君は、「頭が悪いから=能力のせい」だと感じています。
努力は自分の力で変えられますが、能力はなかなか自分でコントロールできるものではないため、「どうせ頑張っても・・・」という心理が働くのです。
大人も、何か失敗をすると「なぜ」を問い、物事の原因を突き止めて次の行動に役立てようとする傾向があると思いますが、
子どもが「どうせダメだ・・・」と思ってしまう背景にも、
失敗そのものというよりも、その失敗を何のせいにするか?が大きく関わっていると考えられます。
子どもがどう感じ、どう思っているかをまずはじっくり聴く
このように、同じ結果に出会っても、受け止め方によって以後の行動や意欲は変わってきます。
子どもが「どうせ頑張ったって意味がない」というような言葉を口にしたときには
その気持ちを受け止め、「何がそう思わせているのか?」をじっくりと聴いてあげることがまず大切になります。
その上で、結果だけではなくその過程にも目を向けて、「自分にもできているところがある」「できる力がある」ことに気付くことが、
「失敗しても立て直せる!」「やればできる!」という自己効力感を育むことにも繋がっていきます。
お子さんが日々の出来事をどのように感じ、どう思っているのか・・・。
ご家庭だけでは考えるのが難しい!と言う場合は、いつでもカウンセラーへご相談くださいね。