学校が楽しくないと感じる子どもが増えている?~心のケアを大切に~
こんにちは。
不登校支援センター名古屋支部の桒原航大(くわばらこうだい)です。
長い2学期も後半に入っていますね。
お子さんの様子はいかがでしょうか。
さて本日は、学校での子どもたちの様子について、気になる調査結果を取り上げるとともに、私たちの日々の過ごし方についてご提案できたらと思っております。
「学校が楽しくない」と感じる子どもたちの増加
2021年度の全国学力テストでの子どもたちへのアンケートで、
「学校に行くのが楽しい」と答えた小中学生の割合がこれまでよりも減少していることが明らかになりました。
少し前にニュースでも取り上げられていたので、ご存知の方も多いかもしれません。
結果では「学校に行くのが楽しいと思うか」の質問に
「当てはまる」と答えた割合は、
小学6年生が48.0%(前回2019年度調査より6.0%減)、中学3年生が43.4%(前回より2.4%減)となっていました。
なんとなく、私たちも感覚的に理解できる結果かもしれませんね。
実際、社会人の方とのカウンセリングでも、
「今までは旅行が楽しみだったけど、ここ2年近く行けていないのでストレスが溜まっている」
「せっかく立てていた予定も感染状況でキャンセルするしかなかったので、先の楽しみが持ちにくい」
というお話もお聴きします。
子どもたちも修学旅行や運動会、文化祭が延期、中止となったりと、せっかく準備していても実施ができないという経験をしている子もおり、子どもも先生も悔しい思いを経験しています。
「楽しみにしていたことが中止となり悔しい思いをするのであれば、最初から期待をしないでおこう」
そう思い、傷つくことから心を守ろうとするのは、子どもたちにも、私たちにも起こりうることです。
そうした状況と不登校の児童生徒数の増加傾向は全く無関係ではないかもしれません。
学校には、楽しいから行く、楽しくないから行かない?
皆さんはどう思うでしょうか?
楽しいから行く、楽しくないから行かなくていいと、因果関係でつなげてしまうのは、
何かすっきりしない感覚もあるでしょう。
たしかに、学校には楽しいことではない中にも成長の機会や学びは多くありますし、初めは楽しくなかったけどやってみたら楽しかったこともあるでしょう。
ですので、見出しのようにとらえてしまうのも、少し極端なような気もします。
ただ、できることなら楽しいに越したことはありませんよね。
同じことをやるにしても、苦しみながらやるのと、楽しみながらやるのとでは、印象も変わるでしょう。
そのためには、私たちには心のゆとりが必要です。
同じことを経験しても、楽しむ人もいれば、楽しめない人もいるように、自分の心持ちによって受け取り方は異なります。
楽しいことを楽しいと感じれるように、
大変なことにもやりがいを見出せるように、
子どもも大人も心のゆとりを持つことは大切です。
日常の過ごし方が変わっているからこそ、心のケアを大切に
子どもだけでなく、大人でも、今までの楽しみが、コロナの感染予防のためになかなかしづらい方も多くいるでしょう。
だからこそ、心のケアを大切に行い、今の日常の中にある楽しみと出会ったときに、
それに気づける、感じ取れる心のゆとりは、子どもたちも、私たちも、持てるようにしていきたいですね。
最後に、心のケアについて、とても役立つ記事を併せてお伝えしますので、よろしければお読みください。
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