なんで、どうして、不登校になったの?そう感じたときに知ってほしいこと
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。
身近な人が不登校になる。
そんな体験をすると、まず気になるのが不登校になった「理由」ではないでしょうか。
今回はそんな、「不登校の理由」についてお話したいと思います。
なんで、どうして、不登校になったの?
ある日突然、降って湧いたように訪れる、不登校という事実。
それがご自身のお子さんだったらなおさら、心配や戸惑いや、焦りの気持ちになりますよね。
そんなとき、どうしても知りたくなるのが「不登校の理由」ではないでしょうか。
- なんで学校に行かない(行けない)の?
- なにか嫌なことがあった?
- いじめに遭っているの?
- 勉強が追いつかない?
無数の「なんで」「どうして」に囚われます。
しかしここには大きな落とし穴があります。
なぜなら 不登校には明確な理由がないことが多い からなのです。
不登校の理由は「わからない」
ちょっとびっくりするかもしれませんが、極端な言い方をすると、不登校の理由というのは、私たちが本人に訊く事によって、訊かれたときに一番最初に思い浮かぶことを答えているからなのです。
こんなことはありませんか?
- テストが嫌だと言った子に、先生が「受けなくていいいよ」と伝えたけれどテストが終わっても登校できなかった
- 友だちがいないから、と言っていたが、仲のいい子と同じクラスになっても休み続けた
- 転校した当初は登校したけれど、すぐにまた行けなくなった
子どもが少しでも学校に行けるようにと考えて対応しても、こういった事が起こると切ない気持ちになりますよね。
もしかしたら、子どもに対して怒りの気持ちが湧いてしまうこともあるかもしれません。
しかし、子ども自身にはもちろん悪意はありませんし、そのときは本当にそれが理由だと思っていることが多くあります。
繰り返しますが、悪意はありませんし、嘘をついているわけでもないんです。
ただ、 訊かれたときに一番最初に思い浮かぶことを答えている んです。
ですから、「なんで」と聞くたびに答えが変わる、なんていうことも起こりうるのです。
もしかしたら「わからない」という子もいるでしょう。
実はこの「わからない」と言えることも大切なことかもしれません。
不登校対応に大切な「理由ではないもの」
理由もわからない、そもそも理由を聞いて対処しても変わらない・・・
それでは、私たちはどうしたらいいのでしょうか。
不登校対応に大切なもの、それは 不登校の目的、そしてこれからのためにどうしたらいいのか、に目を向けること なのです。
少しでも気になったら、これからできることを、私たちと一緒に考えませんか?
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