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必見・カウンセラーの実体験~ストレスへの対処方法~

こんにちは。

不登校支援センター東京支部の椎名愛理です。

私事ですが、先日引っ越しをしました。

その際の経験から、お子さんの心理状況について思うところがあり、この経験を皆さんと共有したく記事を書いております。

「苦手なことと向き合う事=ストレス」

私は学生の頃から、数学の図形問題がとても苦手でした。

頭の中で図形の展開図を広げることも苦手ですし、空間認識能力が乏しいのか、図形を把握すること、地図を読むことも苦手です。
(カウンセリングでお話させていただいているご家族の中には、私がこうした分野をとても苦手としていることをご存知の方もいらっしゃるかと思います…汗)

そんな私ですが、今回の引っ越しにあたり家具を一新しました。

何を血迷ったのか、選んだ家具が全て自分で組み立てが必要なものばかり。
最初は「何とかなるでしょ!」と思っていましたが、いざ家具が届き、開いてみると、私には難易度の高い説明書と、何が何やらわからないパーツが沢山…。

パーツの多さや、文字ではなく図解で説明されている説明書を目の前に、一瞬にして「何とかなるでしょ!」が絶望に変わりました。

「ストレスを感じると、人はどうなるのか」

とはいうものの、やらないわけにはいきません。

大きなパーツをあっちにひっくり返し、こっちに傾け、試行錯誤しました。

そうしているうちに、体調に異変が。。。

頭が痛い!
ちょうど台風が来ている時期だったのですが、低気圧による頭痛ではない頭痛だと直感でわかる頭痛でした。

「これが心理的ストレスによる身体症状か」と我ながら納得してしまいました。

この記事を読んでくださっている方の中にも、お子さんが朝になると体調不良を訴える方、ご自身も不安や緊張をかじるとお腹や頭に痛みを感じる方がいらっしゃることと思います。

当時の私も、まさにそうした状況でした。

しかし、この頭痛を理由に組み立て作業を止めてしまったらどうなるでしょう。
私は床で寝ることになり、組み上げられなかったベッドのパーツはずっと部屋の片隅で埃をかぶるだけです。

仕方がないので、私は一旦休憩という名のおやつを食べ、リラックスしてみました。

30分ほどたった時、気がつくと頭痛は収まっており、改めて説明書を見てみると何となく(本当に理解できていたか定かではありませんが)何を書かれているのか読み解くことができました。

「おやつタイム=逃避型 組み立て再開=対決型」

さて、ここで振り返りたいのですが、私が苦手なこと(ストレス)の組み立て作業を、どのようなプロセスを経て終えたでしょうか。

一つ目は「おやつタイム」です。
客観的にこの時の私の様子を見ると「やらなくてはいけないことがあるのに、のんきにおやつを食べて、かつYOUTUBEなんかも見ている」と、嫌な事を避けるための行動=逃避をしているように見えたでしょう。

「おいおい、今日床で寝てもいいのかよ」と声をかけたくなるかもしれませんね。

しかし、この「逃避」という行動も、心理学的にはストレスに対処するためには必要な対処行動なのです。
またその後「組み立てを再開した」という行動は「ストレスに対してしっかりと向き合う、自分なりに対決をする」という対処行動です。

今回の引っ越しを体験し、私自身ストレスを感じた際の身体症状。
そして、その後ストレスを乗り越えるための対処行動を身をもって経験しました。

このブログを読んでくださっている方の日常生活の中にも、こうした「ストレスを感じたけれど、気づいたら自分なりのプロセスを経てストレスを乗り越えた」という経験があることと思います。

そして、そうした実体験をお子様に話していただくことは、間接的にお子様に対して「大人になっても、苦手なことがあること」や「苦手なこととどのように向き合い、乗り越えていくのか」を優しく伝える方法でもあります。

もし皆さんの中にも、こうした経験がありましたら、ぜひお子さんにお話してみてくださいね。

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