気にしやすい性格とのつき合い方について①
こんにちは。
不
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
本日は、HSP気質(感受性が強く、敏感な気質)についてお話をさせていただきます。
HSP気質について
ここ数年、
- 感覚が鋭く、音や光などに敏感
- 微妙な空気感(雰囲気)の違いを感じ取りやすい
- 自然と目や耳に入ってくる情報量が人よりも多く、様々なことに気がつきやすい
こうした傾向が、日常生活に支障を与える場合があると注目されています。
HSP(Highly Sensitive Person)は、こうした感受性の強い性質のことを表していて、世界で見ても5人に1人、日本においては推定でもっと多くの人がこの性質にあてはまると言われています。
特に、目まぐるしく多種多様な人とのつながりが生まれ、たくさんの情報が次々と入ってくるようになった現代の生活では、
この「感受性が強く、色々なことによく気がつく」という性質が、「情報を受け取りすぎて処理が追い付かず、疲れ切ってしまう」といったことを引き起こしているようです。
学校場面におけるすごしにくさとは?
「自分は色んなことが気になる方だと思う」
というお話をする子どもたちからよく出てくる話題として、
- 周りの友だちが怒られている時でも、自分が怒られている時と同じくらい圧倒されてしまい、とても怖くなる
- 相手の表情や声色の変化がとても気になり、相手が怒っているのではないかと不安になってしまう
- 大きな声や物音がする場所でとても緊張し、人の多い場では疲れきってしまう
- 周りの人の感情に影響を受けやすく、周りの人が悲しんだり怒ったりしていると、自分もとても苦しい気持ちになる
といったものがあります。
周囲の方からすると
「気にするほどでもないのに」
と思うような場面であっても、もしくは、子どもたち自身も
「気にしないですごしたい」
と思っていても、
自分の意思ではどうしようもない程
気になってしまったり、緊張してしまう
ようです。
大切なのは、気になった「その後」
物事を敏感に感じとる性質の子にとって、
「感じないようにする」、「気にしないようにする」はとても難しい作業です。
特に思春期ごろは、色んなことを感じ取るシステムがよく働いている時期とも重なります。
また、気にしやすい子どもたちに、「気にしなくていいよ」だけのアプローチをしてしまうと、
「また気にしてしまった・・・」、「自分は気にしすぎる人間だからだめなんだな」
等とより落ち込んでしまう可能性があり、
「こんなこと人に話しても、気にするなって言われるだけだろうな・・・」と、
不安に感じたことを自分のなかに無理やり押し込めて、知らず知らずの間に疲れが限界まで溜まってしまう、といったことも生じえます。
そこで、「気にすること」自体は自動的なシステムのため動かせないもの、
大切なのは、
「気にした後にどう気持ちを整えるか」
になっていきます。
悩んでいる多くの子は、自分の気になったことを頭から切り離すことが難しかったり、
考えれば考える程悪い結果を想像してしまっているようです。
そうした時、まずは気にしてしまう気持ちについては否定せず、
「どうしても気になってしまう時はあるよね」、
「それだけ心配に感じているんだね」
と受け止めることが、子どもたちが安心して自分の気持ちを整理していくための土台になっていきます。
その上で、気になった気持ちをどのように処理していくか、どのように視点を切り替えていくかを考えていけたらと思います。
気にした後の気持ちの整え方については次回、感受性の強さとの上手な付き合い方を
みつけた子どもたちのやり方をご紹介いたしますね。
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