「不登校の環境」の変化から考える、大切なひとつのこと
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。
私たちの生活に、マスクや感染予防が今まで以上に欠かせなくなってから、それなりの時が経ちましたね。
最近のいわゆる「不登校の環境」にもいろいろな変化が起きています。
今回はそんな「不登校」を取り巻く環境と、これからについて私なりに感じたことをお話したいと思います。
マスク生活になってからの変化
少々極端な言いかたになってしまいますが、不登校に悩む子どもたちや、ご家族にとって、最近の状況は必ずしも悪くないと思われるようなこともあるんです。
例えば
- 欠席が公休扱いになった
- オンライン授業で自宅からでも出席できるようになった
- マスクで周囲の視線を気にしなくて良くなった
などなど・・・
実際に、学校の一斉休校が始まったとき、これをきっかけに調子が上がってきた子たちも少なくありませんでした。
- みんなお休みだから安心できる
- 学校に行かなくていいと思うと気が楽になった
- 子どもが家で元気に過ごすようになった
こんな声が子どもたちからも親御さんからも聞こえてきました。
図らずともこの世の中が、不登校に苦しむご家族を救った一面もあるのかもしれません。
忘れてはいけない「これからのこと」
では、これからのことを考えたときに「もう安心」と思える状況になったのかと言われると、やっぱりちょっと違う気がします。
反対に、このマスク生活が始まったことで学校生活が思うように送れずに悩んでいる子だって少なくありませんし、当初調子が良かったけれどまた苦しくなってきた、という子もいます。
- 学校で先生や友だちと会えないのが辛い
- 文化祭や修学旅行が中止や延期になった
- 進路や進学をどうしたらいいのかわからない
私たち人間の癖としては、いまが良いから大丈夫、いまが心配だからどうしよう、など「いま」に目がいきがちです。
いまの状況は「今回の」変化に対する反応であるともいえますよね。
きっとこれからも、変化に対してその都度さまざまな対応をしながら生活していくことは続くはずです。
その時々で、子どもたちが対応できる力が身についたら、その時は「もう安心」と言えるようになるかもしれません。
こういった時代だからこそ「これから」のために今だからできることを一緒に考えていきたいですね。
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