ストレスと上手に付き合うためには①
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
秋が深まり過ごしやすくなってきまたね。
食欲の秋、読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋…。色々な秋がありますが皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私は日ごろ運動不足なので、涼しくて外にも出やすい今の季節の内に登山などに行ってみようと思ってます。
さて、先ほど色々な秋があると書きましたが、コロナ禍では例年では出来ていたことが出来なくなるなど制限が多い状況でもあります。
様々なお店が休業するなど、大人も子どもも日頃のストレスを発散することが難しいこともあるかと思います。
そこで、今回は「ストレスの対処」についてお話したいと思います。
ストレスとは?
ところで、みなさんはストレスという言葉を聞いてどのようなイメージが浮かびますか?
- いやなもの
- 負担になるもの
- イライラさせる出来事
- 出来れば感じたくないもの 等々
人によって様々なイメージを持っているのではないでしょうか。
心理学ではストレスについて「外部からの圧力(人・物・出来事など)によって、心や体に歪みが生じている状態」のことを指します。このような状態の時、「イライラする」「お腹や頭が痛い」「心臓がドキドキする」「落ち着かない」「汗がたくさん出る」「眠れない」等、心や体に変化が生じます。
皆様はストレス状態の時どのような変化がありましたか?私は学生の頃、提出物をギリギリまで放置したときは上記で挙げた変化がすべて起きました…。
コーピングとは?
しかし、そのような変化がずっと続くわけではありません。
人には歪みが生じている状態から元の形に戻ろうとする力があります。この元に戻そうとする時の行動を「コーピング」と呼びます。ストレス対処や発散などと呼ばれる行動がイメージとしては近いですね。
このコーピングですが、大きく分けると「問題焦点型コーピング」と「情動焦点型コーピング」の2つに分かれます。
問題焦点型コーピング
「問題焦点型コーピング」は状況や問題を変えるために何が出来るかという情報の収集や整理をして、解決に向かって行動することでストレスに対処する行動です。
例えば「その問題に詳しい人に相談して何が出来るのか情報を集める」「計画を立てる」「具体的に解決に向けて行動する」といったことが「問題焦点型コーピング」として挙げられます。
情動焦点型コーピング
「情動焦点型コーピング」は感情に焦点を当ててコントロールすることでストレスに対処する行動です。
例えば「自分の趣味を楽しむ」「問題について考えるのをやめる」「大声を出してスッキリする」といったことが「情動焦点型コーピング」として挙げられます。
2つのコーピングの特徴
特徴としてはそれぞれ「問題焦点型コーピング」は問題の解決を目的とし、「情動焦点型コーピング」は問題そのものではなく問題によって生じた感情のコントロールを目的としています。
2つのコーピングですがどちらが優れている、劣っているという比べられるものではありません。
「問題焦点型の方がストレスそのものと向き合っているからそっちの方がいいのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、「問題焦点型コーピング」ばかりを使っていると気晴らしや休憩が出来ないために心身が疲れ切った状態になってしまいます。そのため状況に応じてどちらのコーピングも適切に使っていけることが大切になります。
まとめ
今回は人がストレスからもとに戻ろうとする力、「問題焦点型コーピング」と「情動焦点型コーピング」についてお話しました。ストレスと上手に付き合うためにはこれら2種類のコーピングを使い分けていくことが大切になります。
次回はコーピングを用いながらストレスと上手に付き合うために出来ることを紹介していきますね。
子どもの様子を見ていて「ストレスの対処は出来てるかな?」と心配なお気持ちになった際は、私たちカウンセラーも一緒に考えていきますのでお気軽にお声掛けください。
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