不登校解決現場レポート中学生の不登校子供の心理学高校生の不登校

嬉しいご報告。⑥ ~新たなスタート~

こんにちは。
不登校支援センター横浜支部カウンセラーの本沢裕太です。

先日、ようやく1回目のワクチン接種の予約が取れて行ってきました。

その時、とんでもないことが起きてしまったのです・・・。

予約時間に、意気揚々と会場へ向かいました。

会場に到着して、「あ、そんなに混んでないな」と一安心して中に進もうとしたその時!

なんと・・・接種券が見当たりません・・・

何度リュックの中をまさぐっても無いのです!

先程の「意気揚々」から一気に「絶望」へ叩き落されました。

やっちゃった・・・

会場の方に事情を説明したところ、翌日にまだ空き枠があるとのことで、翌日に再度予約をして家に帰りました。

もう恥ずかしいやら情けないやらで・・・

家に帰り接種券を探すと、なぜか炊飯ジャーの上に(笑)

「なぜここにっ!!??」

誰もいない家の中で一人で突っ込んでしまいました。

皆さんもお出かけの際は、くれぐれもお忘れ物のないように、今一度ご確認を。

さて前回までのお話です。

通信制高校に通い始めたA君でしたが、「思っていたのと違う・・・」と言い、家で過ごすことが多くなってきました。

親御さんは、自分から

  • もっと外に出て欲しい
  • もっと色んな人と関わってほしい

という思いを強く抱く様になってきました。

今回は、その続きをお伝えしたいと思います。

その頃、A君はというと

長期休みの時期に幼馴染から遊びに誘われて、久しぶりに会いに行きました。
体調が優れず朝起きられない時も多かったですが、その時は起きられました。

親御さんもびっくり!

その頃のカウンセリングでは、
「これまでの友だちも良いけど、新しい友だちとも遊びたい!」と話しており、新たな人間関係に対しての意欲・積極性が感じられました。

また、アルバイトに興味を持っていることも話してくれました。

これまでのように「刺激」に対して受動的に対応するのではなく、自ら「刺激」の中に飛び込んでいく感じというのでしょうか。

親御さんもアルバイトには賛成されておりましたし、毎日面接しているという事を知ると「今日行ってみようかな」とフットワークの軽さも見せていました。

以上のことから、心理的にもずいぶん健康になってきている印象でした。

こころが健康でないときは、「刺激=脅威」と感じるので、避けようとしたり反発する傾向が強く出ることが多いです。
そのタイミングで外的な刺激を与えると、その「人」に対しても「自分を脅かす人」と認識してしまい、関係を築くのが困難になります。

A君のように、「自分にとっての成長材料」というポジティブな面、もしくは「刺激=脅威ではない」というネガティブではない面も認識できているなと感じられる時は、自主的な行動が起こりやすくなります。

そのポイントは、本人が「安全だと感じる環境」作りだと思います。

こういったA君の変化に、親御さんにはどの様に気づかれたのか聞いたことがありました。

自分から考えていることをすべて話してくれるという訳ではないけれど、普段とちょっと違う様子の時や、いつもと違うことをしてくれた時など・・・

例えば

  • 買い物に誘った際についてきた
  • 荷物を持ってくれた
  • ドアを開けてくれた

そういった時は、穏やかな雰囲気でコミュニケーションが取れ、色々と話してくれたので、親御さんも必要以上には口を出さなかったとのことです。

思春期に、

  • 自分について考える時間
  • 思考を深める時間
  • 自分の動き出すタイミング

を尊重してもらえた時間は、A君が安心してアイデンティティを確立するために必要な時間だったのかなと思いました。

その後、コロナウィルスの影響で授業がすべてオンラインに変更になるという事態にもなりましたが、もともとオンライン授業を実施していたのもあり問題なく順応できたそうです。

また、高校卒業後の進路についても、説明会やオープンキャンパス、文化祭等も中止もしくは、オンラインに変更となっていましたが、早めに行動できたことで志望校を絞り込むことができたそうです。

高校の時とは違い、自主的に行動して志望校を決められましたね。

その後、入学までの間に

  • 自動車の免許を取りたい
  • PCの資格を取りたい

と自分から要望をどんどんと発信して、教習所通いやパソコンスクール通いを頑張っているそうです。

そんなA君の姿を見て親御さんは、

「これからがまた新たなスタートですが、本人の自主性を信じて、見守りたい」

とおっしゃっておりました。

全6回にわたり、A君とA君の親御さんとのカウンセリングを振り返って参りましたが、皆さんどの部分が印象に残りましたか?

今のお子さんの状況によっては、それぞれ印象に残った部分が全く違うのではないでしょうか。

それは何もおかしいことではございません。

「今」目の前に起こっていることに、それだけ一生懸命になられているということですから。

もし、「今」に集中しすぎてしまい辛くなってしまったり、しんどいなとお感じになられたら、少し前のことを振り返ってもらったり、少し先のことを想像する参考にして頂けたら幸いです。

無理に新しく何かを身につけようとしたり、補おうとされなくても、お子さんも親御さんもすでにオリジナルの素敵な個性をお持ちであることを思い出してみてくださいね。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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