家では元気そうなのに学校へ行かない理由とは?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
カウンセリングのなかでは、お子さんが家で楽しそうにすごしていたり、元気そうに見えることから、「うちは普通の不登校とは違うんです・・・」という言葉をお聞きすることがあります。
そこで本日は、一見元気そうにみえる子どもたちについて取り上げたいと思います。
ゲームは12時間できるけど、勉強は5分でも苦しい
学校を休んでいる子が楽しそうに過ごしていると、
「これだけ元気なら勉強や学校もやれるでしょ!」という気持ちになる、というお話をうかがうことがあります。
しかし、実際に親御さんが勉強や学校の話を持ちかけると、子どもの表情や機嫌がガラッと変わってしまう・・・といったこともあり、どこまで刺激をかけていいか悩まれる方もいらっしゃいます。
それでは、一見元気そうにみえるのに、どうして学校や勉強の話になると急に変わってしまうのでしょうか・・・?
こちらについて、多くの方が自分の得意や好きなことに取りかかる時の気持ちと、苦手や嫌いなことに取りかかる時の気持ちに違いがあるかと思います。
本が好きな方ですと、読書にとりかかるのはそれほど負担にはなりにくいかと思いますし、運動が嫌いな方ですと、トレーニングをするのはよりおっくうになるかと思います。
同じように、好きだったり得意なことを楽しそうにしていても、自分にとって苦手意識があるものに取り組むとなると、まったく意味が異なってくるという子は多くいます。どんなに趣味を楽しそうにしていても、
- 勉強や学校の話になると、一気に不安やプレッシャーが高まってどうしようもなくなる
- 自分のやらなければいけないことを考える、という負担に耐え切れない
こうした状況のお子さんもいるため、楽しく過ごしている → 他のことにも耐えられる ではない場合が起こるようです。
ある時、「ゲームは12時間できるけど、勉強はみるのも無理。気持ち悪くなる。」というお話をしていた子がいました。
- 勉強はできた方がいいと思うけど、勉強や学校のことに取り組むと、自分の遅れている部分を見なければいけなくて怖くなる
- 今後も追いつけないのではないかと心配になったり、そこから将来への不安が大きくなっていく 等、
こうしたお話を聞いていると、それだけ「勉強」や「学校」という自分の苦手なイメージと向きあうこと自体にものすごくエネルギーを消耗するのだなあということが伝わってきます。
また、子どもたちによっては、こうした不安を人に話すこと自体負担が大きかったり、子どもたちなりのプライドがあり、不安や心配ごとを人に見せないようにする子もいます。
そのため、「元気そうだから〇〇もできるはずだ」という判断は慎重にしていくことが大切だと考えています。
元気な時間があることの大切さ
「元気そうだから〇〇もできるだろう」という判断は時にリスクを伴いますが、日常生活で元気な時間があることは、今後不安なことにも立ち向かっていくエネルギーを蓄える時間として、とても大切になっていきます。
お子さんの理解や対応についてお困りの時には、お近くのカウンセラーへご相談くださいね。
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