学校関係者の方へ教職員向け

【学校の先生に伝えて欲しい・伝えたいこと】目から鱗!不登校専門カウンセラーが伝える不登校生徒の夏休み明け対策と対応について②

皆さん、こんにちは。不登校支援センター 横浜支部の庄子です。

夏休みが明けてから1か月以上が経ちましたが、皆様、如何お過ごしでしょうか?

先生方に置かれましては緊急事態宣言の延長により、オンライン授業を行う関係で、授業準備の大変さや子どもたちの顔が見られないもどかしさがあるのでは無いでしょうか?

変則的な対応が必要となると思いますが、どうかお体ご自愛下さい。

さて、今回は前回の続きではありますが、「不登校専門カウンセラーが伝える不登校生徒の夏休み明け対策と対応について②」をお伝えして参りたいと思います。

久しぶりに登校する生徒の不登校の前兆傾向とは?

夏休み明けや長期休み明けですと、先生方も特に生徒の表情を気にされていると思います。

・顔色

・声色

・雰囲気

など、一人ひとりの様子を気にされているのでは無いでしょうか?

これらのチェックは不登校の前兆に関わらずとても大切ですし、先生方は長けていらっしゃると思います。

その上で、長期休みを明けた後に不登校になりやすい生徒の特徴をお伝えさせて頂きたいと思います。

①夏休みの宿題をやらない

夏休み明けと言えば、宿題だと思いますが生徒の大半はやってくると思います。しかし、中には宿題を終えることが出来ず、初日から登校しない生徒も居れば、始業式の次の日や提出日の日から登校しない生徒もいらっしゃるのではないでしょうか?

実際のカウンセリングに来る子どもの場合、「宿題が終わらないから学校に行きたくない」と話されるケースは少なくありません。そうした理由もあってか、親御さんが手伝うことで宿題を終わらしてしまい、登校せざるをえない状態になり登校する子どももいます。

様々な状況で宿題と向き合っている子どもは多くいますが、その背景がどういうものなのか?を丁寧に聴く必要はあるでしょう。

②部活動を休む回数が増えた

次に多いケースとしては「部活動の休みが増えた」です。もしかしたら、部活動の人間関係で何かトラブルがあったか、それとも部活に対して何か行きたくない理由があるかだと考えられます。

実際、カウンセリングに来る子どもの話では上記の二つの理由から「教室に入り辛い」や「学校に行きたくない」と話すことが多くあります。また、夏休み中の出来事なので、担任の先生としても把握し辛いと思います。その場合は部活の顧問の先生とも連携をして頂く必要があると思います。

③体の具合が悪くなる

学校が始まる前後で体の具合が悪くなることが多くなるケースです。「体調不良で欠席する回数」が7月までと比べると格段に多くなります。

欠席連絡が親御さんから来ると思いますが、その際にどのあたりの具合が悪いのかを聴いて頂けると親御さんとしても安心できる所が出てくると思います。

特に、不登校傾向のお子さんの身体症状としては

・頭痛

・腹痛

・睡眠に関わること

の3点が主に関わって来ます。本当に具合が悪い場合もあると思うので、最初は病院に行かれた際に診断はどうであったか?を聴いて頂くと思いますが、例えば、

・診断に異常は見られなかった

・病院に行ってくれない

などが親御さんから話があった場合は不登校の可能性を意識しながら対応を進める必要があるでしょう。

 また、夏休み前から調子の不調の兆候が見られるケースもありますので、その辺りにも注視して頂けると対応がしやすいと思います。

不登校対応は初動が大切です。

以上のサインが主なものとして上げられますが、何より大切なのは「初動」になります。

普段の学校生活でも、先生方は子どもたちの色々なサインを見られていると思います。その上で、私自身、良くお聴きするのは「不登校の原因」についてです。この原因を追究する時間や対策を立てる時間が初動を遅らせてしまうことにも繋がります。

また、「見守る」や「そっとしておく」ことも初動を遅らせてしまう原因になります。

この行動は生徒の状況によって、対応は大きく変わります。全ての不登校生徒に通じる訳ではありませんし、期限を具体的に設けずにそっとしてしまうと保護者対応や生徒対応にも影響が出ますので、よくよくスクールカウンセラーや外部機関と意見交換をして頂けると幸いです。

夏休み明け、2学期の不登校対策と対応で大切なこと

如何だったでしょうか?夏休み明けの2学期における不登校対策と対応で大切なことは

1.生徒の夏休み前中後のサインを見ること

2.初動が大切

3.親・子・関係者との早急な連携

以上の3つが大切になります。

先生方もたくさんの生徒が居る中で先に気付いて動かれることは至難の業だと思います。その為、「不登校になりかけているな」と感じられた時が一番の気づきポイントであり、初動のタイミングになります。

また、業務量の負担が大きい中での対応になるので、チームで対応されることで役割分担ができる場合もあります。

現場ですと、チームワークの得手・不得手もあると思いますので、その辺りはご検討頂ければと思います。

 私が不登校の子どもをみていて思うのは「不登校対応は様々である」ことです。その為、一括りに不登校を対応することは出来ない為、ケースバイケースが求められます。

何か先生方でもお困りの案件がございましたら、お気軽にご連絡して頂けると幸いです。

ご連絡、心よりお待ちしております。

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