不登校から学校に行くきっかけをつかむには?
こんにちは。
不登校支援センター 横浜支部の安則芳郎です。
10月を迎え、今年も残すところあと2か月程となりました。
皆さんは何かやり残していると思うことはありますか?
私はいつも大掃除をやらずに年を越してしまうのですが、「今年こそは」と少し意気込んでおります。
というのは先日友人が我が家に来た際
「お前んちのカーテン、カビだらけだな」
という一言を言われ、、、
そんなことが「きっかけ」となり、年内にせめてカーテンはキレイにしようと考えている今日この頃です。。
さて本日はそんな「きっかけ」に関する内容をブログで書かせていただきました。
「不登校から学校に行くきっかけをつかむには?」
というテーマのもと、3つほど大切になってくるポイントをご紹介していきたいと思います。
最後までお付き合いいただけたら幸いです。
①学校行事や長期休暇の把握
再登校のきっかけを掴みやすくするために抑えておきたい一つ目のポイントは
学校行事や連休明けといった「時期やタイミング」をうまく活用する関わりです。
例えば
- 体育祭、文化祭、修学旅行などはどの期間で行われるか
- 定期テストはいつから始まるか
- 夏休み明け、冬休み明け、連休明けなど、長期休暇明けの具体的日程は
などです。
意外に思われるかもしれませんが、普段学校に行っていない子たちでも
学校行事に対しては参加の意思を示す子はいますし、定期テストなどその子の中で重要視しているものは
おさえておかなくてはと思う子もいます。
また長期休暇明けというのは、他の子と横並び一線でスタートを切れるような
良い意味での「錯覚」を起こしやすくなるタイミングでもあります。
これらのタイミングから再登校を始めるお子さんも多くいますので
学校行事や長期休暇明け等を親御さんには把握しておいて頂けると幸いです。
一方、親御さんの期待に反し、これらのタイミングでも学校に行けなかったりすると
どこか「裏切られた」ような気持ちになってしまうことがあるかもしれません。
私なりの解釈ですが
「期待」とは相手が動くことを心待ちにするもの
「希望」とは自分自身が抱く未来への明るい見通し
という微妙なニュアンスの違いがあると思っております。
親御さんには是非「希望」を持ってその子の行動を見つめていって頂きたく思います。
↓↓時期やタイミングに関する内容に関しては以下のブログもご参照ください↓↓
新学年(4月)をきっかけに復学を目指しているご家庭にお伝えしたいこととは?
不登校の子どもに適切なタイミングで 【心理支援】をする重要性とは??
②子どもの心理状態を知る
2つ目に、本人の心理状態を把握することです。これは心理的なアプローチのご紹介となりますが、
やはり本人の特徴・特性をしっかり捉える事が重要になります。
例えば
- どんな事をストレスに感じやすいのか
- 逆にどんな事にモチベーションを持ちやすいのか
- 本人の物事の捉え方の「癖」にはどのようなものがあるか
などです。
普段お子さんとお話をしていく中で親御さんが感じらるお子さんの
得意分野、不得意分野にはどのような事があるでしょうか?
ゲームでは相当な腕前を発揮している。どうやらゲーム内の英語表記については
なんとなく理解していて、進めていく上でも大きな引っ掛かりはなさそうだ。
一方で英語の勉強となると集中力がなくなる様子。同じ「英語に触れる」でも
状況の違いによってモチベーションにもストレスにもなるようだ。
など、こんな風にお子さんの特徴を捉えることが出来るかもしれません。
さらには、心理テストなどを実施していく中で
本人がどんな事に高い価値観を置いているのかを掴むことが出来ると
これまでのお子さんへのアプローチの仕方を変えていけるかもしれませんね。
結果としてお子さんの背中を押すことにつながり再登校のきっかけになっていく可能性があります。
親御さんからの関わりというのはそれだけ大きな力を持っていると
私たちもカウンセリングを通して日々感じさせられる所です。
↓↓心理状態把握に関して、以下のブログも参考になりますので是非ご覧ください↓↓
性格は変えるモノ?活かすモノ?~子どもが前に進むために大切にしたい考え方とは?~
③家族関係をしっかりと見つめてみる
最後にあげさせて頂くのは、家族関係を見つめてみる事です。
といっても誰が悪いとか、犯人さがしをするようなことではありません。
家族という単位は「全体」として見ていくと特徴が浮かびあがると言われ、
それぞれが役割を担っていると考えられます。
例えば
(1)お母さんとお父さんとの間で少し言い争いがある
(2)すると子どもがゲームを長い時間やるようになる
(3)結果としてお母さんもお父さんも子どものゲームのやり過ぎに対して注意をするようになる
など、もしこれがご家庭内に起こるお決まりのパターンだったとしたら、、、
実はお子さんは「夫婦関係を取り持つために」ゲームを長くやっているのかもしれません。
ゲームをやる事でお母さんとお父さんの言い争いがなくなり自分の方に矢印を向けることに
成功しているからです。
となった時に、どの部分を変えると子どもの行動が変わっていくのか、、、
こんな風に家族全体を捉えて変化させるポイントを見つめていくと
やはり子どもの行動に影響を与える=きっかけをつかんでいく事にもつながっていくかと思います。
↓↓家族関係についてはこちらも合わせてお読みいただけるとありがたいです↓↓
最後に
いかがだったでしょうか?
上記に挙げた例はあくまでも概要的な部分であり、本来的な意味で言えば
その子がどんな思いを持つかによって、何を行くきっかけにするのか、
そして逆に言うと何を行かないきっかけにするのかは様々あると思います。
そんな中でも、何かの参考になればと思い今回のブログを書かせていただきました。
ご家族の皆様と共に歩んでいくのが私たちカウンセラーの役割だと思っておりますので
何かありましたらお気軽に面談にお越しいただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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