「再掲載」不登校生活が長くなり始めたときに行う3つの対応方法
【多くの皆様にお読みいただいた過去のブログを再掲載いたします。 このブログは、2017年11月1日に公開された投稿となります。】
皆さん、こんにちは。不登校支援センター福岡支部の永島です。
学校に行かなくなり、様々な人や機関に相談にいき、
- 「まずは見守っていきましょう。」
- 「今は好きなように過ごさせてください。」
などのアドバイスを受けることも多くあると思います。
他ブログでも書かれているように、「子どもを無理矢理動かさせる」というようなことや、「子どもが自分から動き始めるのを待つ」というのはとてもリスクが高く、不登校状態を長引かせる可能性もあります。
そこで今回は、不登校生活が長くなり始めたときに行う対応方法についてお話ししていきたいと思います。
学校に休み始める経緯によって、詳細な部分は変わってきますが、大枠としてお伝えしていけたらと思います。
不登校生活が長くなり始めたときに行う3つの対応方法
1、子どもの心理状態を把握する方法を知っておく
心理状態の把握をする方法は、難しいようで実は自然と身についている方も多いのではないでしょうか。
お仕事されている方で、職場に気難しい上司がいたりすると、自然とその人の心理状態を気にかけることが出来るようになったりして、話しかけ易い時とそうでない時が見分けられる方もいらっしゃるかと思います。
同じようにまずは、子どもの心理状態が前向きなのか、後ろ向きなのかを判断できるようになれたら、と思います。
子どもの心理状態が後ろ向きな時には、前向きになって欲しいという思いの接し方は裏目に出る可能性が高く、前向きになり始めたばかりの時に無理をさせることは、心理状態の後退を招く可能性もあります。
見守り方を変えていく大きなポイントは、この前向きなのか後ろ向きなのかというところにあります。不登校支援センターのカウンセリングを通して、こういった見分けるポイントを知っていくことができます。
2、子どものやる気を増幅させる方法を知っておく
注意して欲しいのは「やる気を出させる方法」ではなく、「増幅させる方法」というところです。
やる気を出させようとすることは、子どもをコントロールしようとすることに近いため、子どもが心理的に余裕の無い状態では、悪い結果に繋がる可能性が高いです。
カウンセリングを続けていくと、子どもの方から「なんとかしたい」というような行動が出てきます。
その時に、やる気を増幅させる方法を知っていると、子どもが挫けそうになった時でも持ちこたえることができます。
一旦前向きになったとしても、何かのきっかけで挫けてしまったら、また前向きになるための支援からやり直しになってしまいます。
3、根本問題解決ポイントを明確にしておく
不登校支援センターでお伝えしているのが、「学校に行けばOK」というわけではないということです。
そもそも、「学校に行けない状態になってしまった」という経緯がありますので、同じところで躓かない力を身につける必要があります。それが根本問題解決ポイントになります。
- 価値観の改善
- 生活習慣の改善
- 能力的な改善
- 交友関係の改善
- 家庭環境の改善 等
様々な改善ポイントがある可能性があります。同じような状態に再び陥らないように、それらをどのようにして改善していくのかをしっかりと認識しておくことが重要です。
適切なタイミングで適切な支援をするために
本来、カウンセリングは「何かあってから受ける」のではなく、「何か無いように受ける」というのが理想的な活用方法になります。
同じことが発生しないようにするための、あるいは同じことが発生した時にすぐに解決できるための準備をしておくことも重要になります。ただ子どもを見守る、というだけでは、状態が良くなった時の対応が遅れてしまい、適切なタイミングでの適切な支援ができない可能性があります。
上記の
- 子どもの心理状態を把握する方法
- 子どものやる気を増幅させる方法
- 根本問題解決ポイント
を親御さんがしっかりと理解しておくことで、適切なタイミングでの適切な支援が可能になっていきます。
これらを理解することはとても難しいかもしれませんが、必ず問題解決の役に立ちますし、今後の子どものフォローについても心配を減らしていけるので、是非、考えていただけたらと思っております。
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