お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート中学生の不登校子供の心理学

「不登校」という言葉の持つ”イメージ”だけで対応されていませんか?

こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。

今日は、不登校という言葉の捉え方についてお話したいと思います。

まず、皆さんは不登校をどう捉えていますか?

捉え方によって対応がそれぞれ違ってくるかと思います。

まず、中学生、高校生のそれぞれの特徴をみていきましょう。

◎中学生に当たる「青年前期」
親からの分離が始まり自分を意識するようになってきますが、夢想的であったり自己中心的な考えの傾向をもちます。
⇒理想の自分と現実の自分を一致させ、自立していくにはまだ少し早く未熟な段階です。

◎高校生に当たる青年後期
親からの分離が進み、自分を認知・受容し、現実的な考え方が出来るようになってきます。
⇒社会への関心も高まり、周囲の影響を取り入れながら、自分の価値観を育て固めていく時期です。

 

しかし小学校・中学校時代から不登校の傾向があると、親からの分離が進まず親や家に依存し、
高校の学年になっても自立が進まない為、受動的で「言われなければ動かない、言われても納得できなければしない」というふうに、自分で考え決断し、行動に移したり、現実的な考え方が出来なくなります。

その結果、進学先などを選ぶ際に能動的に行えず、親の主導のもと通信単位制に進学するような生徒も増加傾向にあります。

そのような考え方や親子関係のまま、形だけ進学したとしても、学校の決められたことを主体的に行うこと力が付いていない為、通学コースに通わなくなったり、オンラインでも参加出来ない=自分で自分をコントロールできない状態に陥ってしまいます。

不登校でお悩みのご家庭による不登校への捉え方の一例

「ヘリコプター・ペアレント」という言葉をご存知でしょうか?

本来、大人として扱うべき年ごろになっても、保護者が子どもの頭上をヘリコプターのようにホバリングして待機しており、なんらかの問題が起きるとヘリコプターが着地するかのごとく降りてきて、子どもの人生に介入してくる保護者のことを指しています。

これは、1990年にアメリカ人医師のフォスター・クライン氏が、自らの著書の中で使ったのが最初と言われている言葉ですが、日本でも、このような親御さんは少なからずいらっしゃいます。

子どもが「自立」を獲得していこうとしているこの時期、ヘリコプター・ペアレントのようなかかわり方だけでは、決して望ましいとは言えないと考えます。

 

ではどのような態度で子どもに接していけばいいのでしょうか?

子どもによっても異なりますが、中学時代は一般的に第二次反抗期とも呼ばれ、自分自身の価値観を作り上げるため、子どもはいったん保護者の考え方や言うことを否定したり、社会の常識を疑ったりするものです。

ところが、大人に近づいてくると、徐々に保護者と自分との考え方の違いを客観的にとらえ、一人の人間として向き合えるようになってきます。小学・中学生のころに比べて、高校生になった子どもが「どんどん離れていく感じがする」という保護者も多いことでしょう。

 

不登校でお悩みの家庭が学校に登校することで求めるもの

  • 学校に通うことにより、社会性やコミュニケーション能力を身に着けてほしい。
  • 友達をつくって、一度きりの高校生を子どもらしく楽しんでほしい。
  • 生活リズムを整える為に、毎日決まった時間学校に登校して欲しい。
  • 社会に出るとさらなるストレスに向き合うことになるので、高校生のうちにストレスに慣れて欲しい。

 

このようなことを親御さんは望まれますが、不登校だと子どもは親への依存が強まります。

  • 不登校という行動は・・・

①家にいること

②親にその状態自分を認めてもらうこと

によって、社会(学校)からのストレスへの対処行動を、親(家)に依存してしている、という捉え方が出来ます。

 

不登校は親からの自立を望める機会になり得ることがあります

まとめ

不登校をどのように捉えるのかは、その捉え方によって対応が全く異なる為、まずはカウンセラーにご相談頂き、「捉え方」の部分を一緒に考えさせて頂ければ、不登校が親からの自立が進む機会になり得ることもありますので、是非一度情報だけでも聞きにお越し頂ければと思います。

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