【日々の生活で実践!】子どもを勇気づける声かけの仕方とは?
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の江口鈴奈です。
今回は「子どもを勇気づける声かけの仕方」をテーマにして考えたいと思います。
勇気づけとは?
学校に行けなかったり、無気力状態になっていたりするお子さんのご様子を見て、
「そんな子どもを見るのがもどかしくて・・・」とお気持ちを話してくださる親御さんが多くいらっしゃいます。
そのもどかしさの中には、「この子にはできる力があるはずなのに、どうしてできないんだろう」というお気持ちがあるようです。
勇気づけとは、そのように「できる力」を信じながら、
子どものもつ個性や潜在的な力を引き出し、その力をもって困難を克服したり他者と協力したりする勇気をもてるよう支援することを言います。
声かけのポイント
①「ありがとう」を伝える
例えばお手伝いをしてくれたとき「えらい!よくできたね!」と褒めるのに替えて
「お皿洗いしてくれてお母さんすごく助かったよ!ありがとう!」と感謝の気持ちを伝えてみるのも有効的です。
「よくできたね」などの声かけは、“評価されている”という受け取り方をする可能性もあり、その子どもは“褒められるという評価をもらうために”行動することが多くなります。
気持ちと一緒に「ありがとう」と伝えることで、誰かの役に立つことに喜びを感じ、主体的に行動できるような動機付けに繋がることがあります。
①過程を重視する
ついつい結果を見て「できた」「できなかった」ことに声をかけてしまいがちですが、
「テストでいい点をとれたのは毎日頑張って英単語を覚えてたからだね」や
「点数は高くなかったかもしれないけど、この問題できるようになったんだね」など、
その過程に目を向けてみることで、「自分にも頑張れたことがあるんだ」という自信に繋がります。
③子ども自身の成長を重視する
「周りの子は毎日学校へ行けているのに、どうして学校に行けないの?」と他の子と比較するのではなく、
「この前までずっと家に籠っていたのに、最近は朝起きてジョギングできるようになったね」など、“現在の子どもとこれまでの子ども”とを比較をすることで
子ども自身が気付いていない自分の成長に気付くきっかけになるかもしれません。
④子どもの気持ちを聴く
例えばテストで80点をとったお子さんがいたとします。
「80点なんてえらい!」と褒めたとき、
「80点でえらいなんて僕を馬鹿にしているの?」と怒る子どもも中にはいます。
そんなときは、「お母さんは80点すごいなぁって思うけど、〇〇はどう思った?」と子ども自身の受け取り方を知ることで、
「100点を目指していたからとても悔しかった」
など子どもの正直な気持ちを共有でき、自分の気持ちを受容してくれたという実感が「次もがんばろう」というやる気に繋がるかもしれません。
子どもには困難を乗り越える力がある
子どもには困難を乗り越える力があるにも関わらず、
そこに立ち向かう勇気が今は足りていないのかもしれません。
そんなとき、「今できていること」「自分自身が成長したこと」「自分自身の気持ち」などを親御さんやカウンセラーの声かけによって振り返ることが、その勇気に繋がることもあります。
今回ご紹介したのは一例にすぎず、子ども一人ひとりの言葉の受け取り方は違います。
「うちの子どもにはどんな声かけをしたらいいんだろう?」とお悩みのときは、ぜひ一度私たちカウンセラーに相談してみてくださいね。
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