焦りや不安を感じる時こそ振り返りたいこと
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
本日は、思ったように進まない時の焦りや不安について取り上げたいと思います。
お子さんの行動をご覧になるなかでのもどかしさについて
日常のお子さんとの関わりのなかで、
- 「子どもの変化がみえず、このままのやり方でいいのか不安になってくる」
- 「焦っても仕方がないと思いつつも、つい焦ってしまう」
このようなお気持ちになったことはないでしょうか。
何かが起こって急激にお子さんの行動が変わる、ということはなかなか無く、気持ちが変わっていき、考え方が変わっていき、ようやく行動が変わってくるという少しずつの変化が多いため、親御さんとしてももどかしさを感じる場面は多々あるかと思います。
こうしたもどかしさについて、子どもたちから聞くお話のなかから感じるものがありましたので、共有させていただきますね。
すぐに結果が出ないことへの不安
4月に新しい学校でのスタートをした子どもたちから、「なんでも話せるような深い友だちができない」という悩みを聞くことがあります。
「友だちととても仲のいい関係になりたい!」という思いが強いために不安になってしまい、
「2か月経ってもなんでも話せる相手はいないから、これからも誰とも仲が深まらないだろう。今までやっていたことは意味がなかったし疲れるだけだから、もう友だちと関わるのをやめようと思う。」等、
望んだ結果が出ていないことに不安になってしまい、焦って今後のことを決めてしまいたくなる子もいるようです。
こうしたお話は、今後良い方向に進むのかどうか分からない、あいまいな状況で頑張ることに疲れてしまい、「疲れることを一旦やめたい」という思いでもあるように感じます。
それでは、これまでのお友だちとの関わりは意味がなかったでしょうか・・・?
みなさんはこれまでに、やってもなかなか結果が出ず、「本当にこのままで大丈夫かな、やっていて意味があるのかな」というご不安を抱いたことはないでしょうか。
こうした時、不安や焦りによって冷静さが失われると、人の視野はせまくなり、不安が現実になる方の行動を選びやすくなってしまうといいます。
先ほどのお友だち関係の例でも、深い仲を求めるのであれば、きっとお友達と関わらないよりも、関わる機会を持っていた方が望みがかないやすくなりそうですよね。
ただ、今までやってきたことの成果が感じられなかったり、疲れがたまった時には、焦りや不安の方が先行して、どこに進もうとしているのか迷子になってしまいがちです。
このような時、望んでいる深い関係とまではいかなくとも、
- 「そういえば、4月と比べたらぎこちなさが減っているな」
- 「以前よりもお互いのことをわかってきたな」
- 「友だちと関わる時間があれば、今後も少しずつ仲が深まっていくかもしれないな」
といったことに気がつくことができたら、今までやってきたことの意味を感じたり、落ち着いて今本当に必要な行動が何なのか考えやすくなりそうですよね。
落ちついて振りかえる時間の大切さ
カウンセリングのなかでは、親御さんから、お子さんとの関わりのなかでの「やっていて意味があるのか」、「ちゃんと前に進んでいるのか」といった焦りやご不安についてお聞きすることがあります。
このような時、不安なお気持ちのまま行動を選んでしまわないためにも、これまで積み重ねてきたことを振り返りながら「少しずつ前に進んでいる」ことを実感していくことは大切な時間になると考えています。
どのように進んでいこうか迷われた際には、お気軽にお近くのカウンセラーにお話しくださいね。
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