なぜ「怒ること」は良くないと言われるのか①
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
まだまだ暑い日が続いていますが体調はお変わりないでしょうか。
今回は「なぜ怒ることは良くないと言われるのか」について考えてみたいと思います。
怒るという行動が生じる背景
「子どもには頭ごなしに怒ってはダメ」「感情的になって怒るのは子どものためにならない」「怒るのではなく叱ったほうがよい」等とお聞きしたことはありませんか?
これまでご相談に来られた保護者の方とお話する中でも「怒ってはダメだと分かっているのですがつい怒ってしまうんですよね」という言葉をよく耳にします。
子どもを怒ることになった背景をお聞きすると様々な言葉が返ってきます。
例えば
- 二度と同じことをしてほしくなかったから
- 言うことを聞かなかったから
- 何度言っても伝わらないから
- 子どもの態度にイライラしたから
等々
これらの言葉から怒る行動が生じる背景を考えると
〇自分の伝えようとしていることが相手に伝わらない、もしくはその通りに行動しない
〇自分が望ましいと思わない行動を相手がとっている
〇感情の発散
といったものが挙げられます。
基本的には子どもを怒るとき社会的に望ましい行動を促すため、子ども自身が将来的に不利益を被らないようにするため等、子どものためを思って様々なことを伝えようとしているのですが、それが伝わらない時に「怒る」という手段を用いることが多いようです。
相手のためを思って伝えていることが中々伝わらないと「どうしてわかってくれないのか!」と憤りを感じて、感情があふれ出た結果「怒る」ことに繋がることもあるかと思います。
怒った結果は?
それでは怒るという手段を用いた結果どうなるのか。それによって子どもが言うことを聞くようになったご経験がある方もいらっしゃると思います。怒ることが結果として子どもの利益に繋がっているのであれば、怒るという行動も相手に考えを伝える1つの選択肢なのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、「怒ることはダメだ」とよく聞くからには、怒ることには相応のデメリットがあるのでしょう。怒ることにはどのようなデメリットが考えられるのか。続きは次回のブログでご紹介しますね。
もしお子さんに対して伝えたいことが伝わらずお困りの際は、私たちカウンセラーも一緒に考えていきますのでお気軽にお声掛けください。
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