お悩み解決「一問一答」子供の心理学

子どもの主体性を伸ばすためにできることとは?

こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
本日は子どもの主体性を伸ばすためにご家庭でどのようなサポートができるかについてお話ししていきますね。
カウンセリングで多くの親御さんから「子供が主体性を持って行動できるようになるにはどうしたらいいでしょうか?」というご相談を受けます。

お子さんが不登校になったことで、
「自分は何をやってもダメだ…」
「どうせやっても上手くできない…」
と自分に自信が持てず、なかなか一歩が踏み出せないという状態にある子も多くいます。

このように自信を無くしている子どもに対して、
「今勉強しないとテストの時にしんどくなるよ」
「早く寝ないと朝起きれないよ」
とこちらが指示・命令・提案をしてしまうと、子どもは、
「テスト勉強しないあなたは悪い点数しか取れない」
「早く寝れないあなたは遅刻するだろう」
とネガティブなメッセージとして受け取ってしまう場合があります。

では、どのように接したらいいのでしょうか?

それは、子ども自身の力を信じてあげることです。

ピグマリオン効果

ピグマリオン効果という教育心理学の説があります。
ピグマリオン効果は、【他者から期待されることによって成長が高まる】という効果のことであり、アメリカの心理学者ローゼンタールが、教師からの期待があるかないかによって生徒の学習成績が左右されるという実験結果によって生まれた説です。

自信を失っている子どもに対して「あなたなら出来るよ!」という視点を持って関わっていくと子どもは自信を取り戻し、主体性を持って行動できるようになります。

しかし、この期待のかけ方も【あなたのためを思って】や【こうなってほしい!】という親の期待を一方的に押し付けると逆効果となってしまうため注意が必要です。

気持ちを伝えた上で見守る

一方的に期待するのではなく、親自身の気持ちを伝えた上で子供を信じ見守ることを意識しましょう。

具体的には
「あなたが努力できる人だってこと、ちゃんと理解しているからね。」
「テスト前に勉強しないと直前になって焦らないか少し心配だわ。」
のように、子どもの気持ちや能力を肯定した上で親御さんの気持ちを伝えることを意識してみましょう。

子どもが心配でついつい指示・命令・提案をしてしまいますが、子どもにとっては自分のことを理解してくれていない、信じてくれていないという思いが募り、親に対しての信頼が無くなってしまう恐れもあります。
親が信じて見守っていてくれるという状態になると子どもは心にゆとりができ、自分でやってみようという気持ちが生まれやすくなります。

全てのことに対して口出しをせずに見守ればいいというわけではなく、親御さんからの声掛けが必要な場面ももちろんあります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

具体的な対策が見当たらない!という場合はお気軽にご相談くださいね。

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