【学校の先生に伝えて欲しい・伝えたいこと】「無気力、不安」と話す生徒との向き合い方①
皆さん、こんにちは。不登校支援センター 横浜支部の庄子です。
コロナの状況、ワクチン接種など、まだまだ心が落ち着かない日々が続きますね。
一日も早く、以前の生活に戻れるよう、先ずは自分達に出来ることを行って参りたいと思います。
さて、本日より【学校の先生に伝えて欲しい・伝えたいこと】をシリーズでお話して参りたいと思います。
不登校支援をする中で、日々学校の先生方と連携をさせて頂いておりますが、まだまだ不登校に対しての理解が浸透しておりません。
その中で、情報が無い故に、時間だけが只々過ぎているご家庭もございます。
その上で、不登校支援センターを先生達に知って頂くことで、未然に不登校を防ぐことや不登校児童に対してのアプローチの仕方が分かることで、一人でも多くの子どもやご家庭が前を向いて歩けることを私自身願っております。
今後書かれる内容が一人でも多くの方に届くように、日々情報をアップデートして参りたいと思いますので、何卒宜しくお願い致します。
今回は第1弾として「【学校の先生に伝えて欲しい・伝えたいこと】「無気力、不安」と話す生徒との向き合い方①」をお伝えしたいと思います。
今の不登校の多くの原因とは?
最近の不登校の原因は一昔前の原因とは大きく異なっております。
以前までは「いじめ」や「人間関係」など、人が関わることで不登校になっていました。
しかし、2019年度の文部科学省のデータでは「無気力、不安」が最も多い理由となりました。
学校の先生としても、「何か原因があれば指導出来るのに・・・・・」と思ったことがあるのでは無いでしょうか?
正直、「「無気力、不安」だから学校に行けない」と生徒に言われた時、先生はどの様に指導致しますか?
先生方の中には
「無理に学校へ来なくても良いからね」、「自分のペースで良いからね」
とお話する方もいらっしゃると思います。一方で、どう答えて良いのか分からなったり、接し方が分からなかったりする方も居ると思います。
では、どの様に接して行けば良いのか?をお話して行きたいと思います。
「無気力、不安」と答える生徒の本当の心理
「無気力、不安」と答える生徒の心理はどの様な状態なのでしょうか?言葉としてはとてもあいまいで、生徒にどの様に話をすれば良いか分かりませんよね。
では、「無気力、不安」と答える子どもはどの様な心理状況なのかをお話したいと思います。それは
自分でも何を目指して良いのか分からない状態
と言えます。
実際、不登校の子どもの状態を親御さんに私が説明する際に「学校に行く目的が見つからなくなる状態」とお伝えすることがあり、つまりは「自分でも何を目指して良いのか分からない状態」であると言えます。
ここで、皆さんにお聴きしたのですが、子どもから、生徒から
「何の為に学校へ行くのか?」
「何の為に勉強をするのか?」
と聴かれた際、なんと返信しますか?
・自分の人生をしっかりとしたものにする為
・大学に入る為
・コミュニケーション能力を付ける為
などが上げられるのでは無いでしょうか?
不登校の子どもはこれらの正論は頭では分かっているのですが、
・体が動かない
・考え方がまとまらない
状態になってしまっている為に、「分からない」「面倒くさい」と答える場合が大半です。この状態を理解して頂いた上で、どの様に寄り添って頂けるか?がポイントになります。
子ども一人ひとりがこれからの目的を見付けて行く為に
子ども一人ひとりがこれからの目的を見付けて行く為には先生方の役割が大きく関わって行くことは確かなものだと感じています。
子どもが家庭の距離感で親御さんに進路相談をするのと、学校の先生や第三者に相談をすることは感じ方が違いますし、言葉の入り方が格段に違います。
よく、不登校の対応の際に「ご家庭で取り組んで欲しい」ことを伝えると思いますが、不登校の専門家から見ると「家庭を突き放した言い方」になっているケースがほとんどであり、先生の本意とは違ったものとなってしまっています。
今回の捉え方も教育委員会や学校の研修の際に話の話題として出されることはほとんどないのでは無いでしょうか?
私自身、私立の学校に勤めていた際はこの様な視点で不登校の子どもの心理を学んだことは皆無でした。
「一人でも多くの先生に知って頂きたい」という思いと「一つでも多くのご家庭の為になりたい」と私達不登校支援センターの職員は考えております。
これからもこの様なブログを発信して参りますが、「より知りたい」「より学びたい」と感じている方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡下さい。
学校の先生に対しての研修や生徒に対しての心理プログラムなども用意しております。
皆様のご相談やご連絡を心よりお待ちしております。
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