変わりたいけど変わりたくない~変わりたい気持ちを引き出すには~①
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
暖かさを通り越してすっかり暑くなりましたね。冬は「早く夏がくるといいなあ」と思っていましたが、炎天下に外を歩くと「夏よ早く過ぎてくれ」と心底願っています。
さて、今回は「やろうとしてる、思ってるけどできない、したくない」という相反する気持ちを子どもが持っている時に周囲はどのような関わりが出来るか、具体例を交えながらご紹介していこうと思います。
相反する気持ち
「○○したいけどめんどくさい」「××した方がいいのは分かってるけどできない」。
このような言葉を聞いたことはありませんか?
例えば
- 勉強した方がいいのは分かってるけどめんどくさい
- 学校に行った方が良いのは分かってるけど行きたくない
- 怒らない方が良いのは分かってるけど怒ってしまう
- 甘い物を控えたいけどやめられない などなど
このような相反する気持ちを子どもや周りの大人から聞いたり、もしくはこのブログを読んでいる方も言ったことがあるかもしれません。私はよく言ってましたし今も言ってます…。
「変わりたいけど、変わりたくない」という気持ちは多くの人が経験したことがあると思います。では、このような気持ちを子どもが話したとき、「変わりたい」という気持ちを引き出すために周囲はどのような関わりが出来るか紹介していきますね。
変わりたいけど、変わりたくない
「変わりたい」という気持ちを引き出すために大切なポイントから先にお伝えしますね。
それは最初に「変わりたくない」という気持ちを受け止めて共感することです。
「変わりたい」を引き出すのに「変わりたくない」を受け止めて共感するのは逆効果なんじゃ…と思った方もいらっしゃるかもしれません。
分かりやすく具体例を用いて説明しますね。
登場人物は勉強をした方が良いと思っているがやっていないA君とお母さんです。
まずは「変わりたくない」という気持ちを受け止めなかった場合どうなるのか…
母「最近ちゃんと勉強はしてるの?」
A「うーん、まあ…。今は疲れてるからゲームしたい」
母「なんでやらないの!ゲームは勉強が終わった後にしなさい!」
A「えー、今は疲れてるし」
母「ゲームをする元気はあるのに?」
A「…でも勉強はやる気が起きない」
母「やる気があっても無くてもやらなくちゃだめでしょ」
A「・・・もういい!!」
上記はあくまで例ですが、「変わりたくない」気持ちが受け止められなかった場合、その気持ちがより強くなることがあります。
さらにはお母さんに対して「何を言っても分かってもらえない」と考えるようになるかもしれません。
こうなると、お母さんも「どうせこの子は何を言っても変わらない」と思うようになってきます。
このように「変わりたくない」という気持ちが受け止められなかった時、お互いに不信感が生じた上に「変わりたい」という気持ちは見えないままでした。
周囲が本人を無理に変えようとすることで、反発心が生じてしまい逆効果になってしまうことは時折見られます。
では「変わりたくない」という気持ちをまずは受け止めて共感した場合はどう会話が変化するのか。
続きは次回のブログでご紹介しますね。
もし、お子さんが相反する気持ちの中で葛藤されていて対応にお困りの際は、私たちカウンセラーも一緒に考えていきますのでお気軽にお声掛けくださいね。
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