「ネガティブ思考」の強みとは?
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
本日は、ネガティブ思考とポジティブ思考について取り上げたいと思います。
ネガティブはよくないこと・・・?
「ネガティブ思考だからいけないんですよね」
こちらは日常でも、カウンセリング場面でも、ときどき耳にする言葉の1つです。
こうした言葉からは、ネガティブに考えてしまうことはよくないこと、よくない結果につながることであるような雰囲気を感じます。
なんとなくポジティブ思考の方が、ネガティブ思考よりも良いもののように感じるという方も多く、ネガティブ思考は直さなければいけないもの、として捉えていらっしゃる方もいるようです。
・・・一方でネガティブ思考は、人が生きていくために必要だから備わった仕組みだとも言われています。
そこで少し、ポジティブ思考とネガティブ思考がそれぞれ持つ大切な役割について、ご紹介いたしますね。
コップ半分のお水
いろいろな場面で使われる例に、「コップにお水が半分入っている」という状況を、
- 半分も入っている
- 半分しか入っていない
どちらの捉え方をするかによって、同じ出来事をポジティブに感じるか、ネガティブに感じるかが変わってくるというお話があります。
こうした例は、
- 「半分も入っている」というポジティブな見方をすることで、気持ちを安定させましょう
- 今あるもの、今できているものに目を向けることで、前向きに考えていきましょう
といったメッセージと一緒に用いられることも多く、できている部分に目を向けることの大切さを感じます。
それでは、「半分しか入っていない」という見方はよくないのでしょうか・・・?
苦しい時に気持ちを落ち着かせたり、逆境のなか前に進むためには、「半分も入っている」という見方をすることが大切になってくる時もあります。
ただ、いつもいつも「半分も水が入っているから大丈夫!」、「この先の心配なんてしなくても大丈夫!」とばかり考えていたら、そのお水の使い道はどのようになるでしょうか・・・?
すぐに使い切ってしまったり、万が一水が足りなくなった時に後悔をしてしまう、といったことにもなりかねません・・・
そこで、ネガティブ思考の強みとして、
- 慎重に物ごとを進められる
- この先起こりうるリスクを考えられる
- 望まない結果になった場合の心の準備をしておける
このような大切な役割があることがわかります。
それぞれの役割を上手にいかしていくために・・・
半分のお水が入っている時、
- 今は「半分しか」と「半分も」どっちを見ようかな・・・
- ちょっと頑張りたいところだから、足りていないところに目を向けようかな
- ちょっと苦しくなってきたから、今あるものに目を向けてみようかな
- 両方ともにそれぞれ目を向けようかな
どちらの見方もできることを知った上で調整ができたら、自分の気持ちをコントロールしやすくなりそうですよね。
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