不登校の子どもへの声かけがうまくいかないときには
こんにちは。不登校支援センター名古屋支部の伊藤みゆきです。
今回は、日ごろのコミュニケーションで起こりがちなすれ違いについてお話したいと思います。
カウンセリングでもよく話題になるのですが、こんなことってないでしょうか。
あなたのためを思って、という気持ちが届かない
あなたのためを思って
大切な人にほど、その人のために何かしてあげたい、何か言ってあげたい、そんな気持ちは募りますよね。
- 学校にさえ行けばなんとかなるから頑張ろう
- 勉強さえしておけば学校に行かなくても困らないよ
- あなたが行ける気持ちになるまで待つからね
子どもにかける声かけも、親御さんにとっては「あなたのためを思って」の声かけだと思います。
だからこそ、その思いが伝わらない、気持ちが届かない、と感じるのは親御さんにとっても辛いことですよね。
でも、もしかしたら少しの工夫で届きやすくなるかもしれないんです。
気持ちを届けるための少しの工夫
以前、とあるワークに参加したときのはなしです。
詳細は割愛しますが、個人の傾向ごとにグループに分かれて、言われてうれしいことについて、自分のグループがうれしいと思うこと、別のグループがうれしいと思うだろうこと、を話し合って発表するというワークでした。
発表を聞くと、グループの傾向ごとにとても顕著に反応が現れたのです。
例えば
あなたのおかげでみんなが喜んでいるよ
という言葉に対しても、
それはとてもうれしいと感じるグループと、それほどうれしいと感じないというグループがいたり
あなたのプランが最適だったよ
という言葉にも同様にうれしいと感じるグループとそれほどでもないグループがいたり、人それぞれ感じかたには違いがあったのです。
もうお気づきの方もいらっしゃるかと思います。
少しの工夫とは・・・
あなたの価値観、わたしの価値観
少しの工夫、それは
伝えたい言葉、それって受け取る側の価値観に寄り添っているでしょうか。
わたしだったらこう考える、ということももちろん大切ですが、もしもそれがうまくいかないのであれば
目の前にいるこの人だったらどう考えるだろう、どう考えようとするだろう
そんな風に考えてみませんか?
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