子どもと接するのに疲れたときに、まず取り組んでほしい大切なこと
こんにちは。
不登校支援センター仙台支部の上原です。
不登校の支援をしているとお子さんの状態と共に親御さんのご様子も気になってきます。
今日はそんなお話です。
顔を見るのすら辛い
以前お話させて頂いていたケースで、親御さんからこんな言葉をお聞きした事があります。
『あの子の顔を見るだけで苦しくなる』と。
親御さんの切実な気持ちが伝わってきました。
センターに来られる前から様々なことを試したり、勉強したり。
お子さんの為にと必死に動いておられたご様子でした。
しかし結果は中々ついてこず、本人の状態はむしろ悪化している。
本人だけに問題があるわけではないと分かっているものの、気持ちが苦しくなってしまう。
支援されている親御さんなら共感できる部分もあるではないでしょうか?
- 本人を責めたいわけじゃないのについ言ってしまう。
- 必死に話しているのに他人事のように捉えている姿にイライラしてしまう。
- 口では頑張るというのに全く動いてくれない。
もちろん親御さんは本人の味方をしたいでしょうし、応援したい。
けれど結果が付いてこなかったり、本人にやる気を感じられないとその姿を見るのが苦痛となってしまうことがあります。
こんな時はどう対処したらいいのでしょうか。
適切な関わりの距離
前提として本人の状態によって変わりますが、上記のような状態の場合、距離が間違っているのかもしれません。
干渉の度合いや頻度と言い換えてもいいです。
子どもたちの殆どは現状の苦しさから不登校という行動をとっています。
それがどんな部分なのかは個人差がありますが、最終的にはそこと向き合ってどう行動していくのかを決め、実際に動く必要があります。
ただそれが今すぐ動ける、考えられる状態なのか。
まずは回復させることを優先させる状態なのか。
そこの見極めは必要となってきます。
この本人の状態と親御さんの関わりの距離感がズレていると空回りしたり、逆効果になったりするんですね。
ゆえにこういったときの行動はシンプルです。
まずは一度距離を取りましょう。
これにはいくつかの目的があります。
- 干渉の度合い、頻度が過度ではなかったか分析
- 自身の精神状態の確認(焦りなどに支配されていなかったか)
- 離れることでお互いに気持ちをニュートラルの状態に戻す
etc…
ご経験があるかもしれませんが、距離が近すぎると見えなくなるものがあります。
一旦、自分もお子さんも冷静になると良いときがあります。
顔を見るだけで辛くなるような状態ならば、有効に働くことが多いでしょう。
最後に
不登校の支援は大変です。
お仕事で関わっている私たちでも辛いと感じることがあるくらいです。
毎日顔を突き合わせ、それと向き合っている親御さんの負担は計り知れません。
もしも行き詰まり、苦しさが強くなってしまっていたとしたら。
ご自身のケアと共に、現在の距離感を見直してみて頂ければ幸いです。
それではまた。
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