お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート

不登校で焦る気持ちをどう解消していくか?~カウンセラーが厳選する3つの方法~

こんにちは。不登校支援センター横浜支部の安則芳郎です。

季節はだんだんと夏にさしかかってきましたね。
GW明けなど、お子さんの様子はいかがでしょうか?

学校へ行くことに抵抗を示している子どもを見て「焦り」や「不安」を
感じている親御さんも多くいらっしゃるかと思います。

今回はこのような親御さんの「焦り」「不安」などを
どのように解消していくかという視点でブログを書かせていただきました。

カウンセリングで親御さんたちとお話していく中で
「気持ちが少し楽になった」「落ち着いて考えられるようになった」
等のお声が多かった方法について、テクニカルな点も含めて厳選した3選を
ご紹介したいと思いますので最後までお読みいただければ幸いです。

①目的という視点で見てみる

お子さんが学校に行かないことに対して「なぜ?」と考えこんでしまうことはないでしょうか?

「何とか原因を見つけて、それを解決したい(させてあげたい)。」
親御さんとしてこのような気持ちになることは当然あると思います。

一方、実はこの「なぜ?」という疑問が親御さんの焦りを引き起こすことが多々あります。

というのは、なぜを探して一つ一つ潰していってもなかなか子どもが学校に行かない、
あるいは一つ解決したと思ったら別の嫌な理由が出てきて、また解決したと思ったら
すぐに別の理由が出てきて、、、とまさにいたちごっこのような状態にもなりかねないからです。

多くの子どもたちは学校に行けない・行きたくない理由について
原因がはっきりとしていません。

これを追求しようとしていくと、結果として親御さんたちの焦りにつながってしまうので
「なぜ?」の落とし穴にはまってしまわないように注意する必要があります。

原因追求よりも推奨したい視点が、

子どもが学校にいこうとしない「目的」を見つめていく事です。

例えばある子は

実はお母さんと一緒にいたいという気持ちがあり、それを達成するために
学校にいかないという行動を取っている というものがあったり

また別の子は
友達から心配してほしくて、学校に行かないことでその目的を果たしていたり

と、目的という視点で見ていくと親御さんがその目的にどうアプローチしていけば良いか
が見えてきやすくなりますし、またこれらの目的をどう果たしていくかの手段を共に考えることで
子どもと良い関係を築くことにもつながっていきます。

目的という視点で見ていくことについて、さらに詳しくは以下のブログもご参照してみてくださいね。

不登校の子どもが部屋に引きこもる目的とは?

不登校でゲーム依存!?中学2年生男子の目的とは?

②子どもの不登校について考える時間を、別の何かを考える時間に充てる

上記①とも密接に関わってくることなのですが、親御さんが子どもの不登校を心配するあまり
逆に学校に行かない状態が長期化されるというケースも悲しいかな存在します。

というのは、①の中でも挙げた例に近いのですが、親御さんにかまってもらったり、
注目されたりすることを「学校へ行かないという手段」で達成しようとする子も中にはいるからです。

  • 学校に行かないと勉強が遅れちゃうよ
  • いつまでもYouTubeばかり見てるの良くないよ
  • ちょっとは外に出るようにしようよ

など、子どもが家にばかりいるとついつい言いたくなりますよね。。

こういった声掛け自体が悪いというわけではないのですが、
仮に子どもの心理状態(行動の目的)として「かまってほしい」「注目されたい」などの
思いがある場合は逆効果になる可能性があります。

ある意味でこのような声掛けがその子にとって都合がよく、
「かまってもらえた」「注目してもらえた」という偽りの成功体験を積んでしまうからです。

こういったやり取りが続くことによって、状態が膠着してしまうケースがあります。

ですので、とても難しいことではあるのですが、
親御さんの焦りや不安を助長させないためにも、子どもの不登校について考える時間を
別の何かを考える時間に充てるなどして、なるべく気持ちが左右されない状態を作っておくことを
おすすめしたいところです。

  • お仕事をしている時は子どものことを考えずに済む
  • 運動しているとそれに集中できる
  • 趣味の時間をとことん楽しむ

など、いくつかの方法があると思います。

親御さんが不登校について考えないことで、子どもが
「こういう状態を続けていてもかまってはもらえないんだな」「注目されないんだな」
ということを認識し、結果として不登校の解消につながったケースも多くありますので、
この点も念頭に置いて対応を考えていっていただければと思います。

③気持ちを書き出す、話すなど アウトプットを意識する

焦りや不安が強い時、特におすすめしたいのは気持ちを書き出したり
誰かに話すなど、いわゆる「アウトプット」を意識していただくことです。

書いたり話したりするのも辛い時はやらなくても大丈夫です。

ですがアウトプットにはメリットがたくさんあります。

  • 考えが整理される
  • 何に焦りを感じているかを明確にしやすくなる
  • 心の浄化作用(すっきり感を得て活力をもてる)

など、親御さんにはご自身の気持ちとも向き合っていただきながら
心の整理をする時間を取っていただきたく思っております。

ちなみに誰かと話す際は、少しだけポイントがあるのですが

  • 考えを否定される相手に対しては話さないこと
  • たくさんアドバイスをしてくる人には話さないこと
  • 逆にありのままの気持ちを聴いてくれて、労ってくれるような人へ話すこと

これらが大事だと考えています。

また、ご自身の頑張りを承認してもらったり、ねぎらってもらうことを求めてもいいのです。
人間ですから、
「私頑張っていますよね」と求めていくことも大切だと思います。

アウトプットすることによって色んなことが解決していった事例を多くお聴きしています。

それほどアウトプットの力は大きいのです。

最後に

今回は親御さんの焦りや不安をどう解消していくかというテーマで
3つのポイントを挙げさせていただきました。

どれも難しいことだと思いますし、そもそも子どもの不登校を目の前にして
簡単に気持ちを割り切れるほど、親御さんの気持ちは単純なものではありませんよね。

とても複雑な思いが交錯し、いてもたってもいられない時もあるかと思います。

そんな時、私たちカウンセラーが何かお役に立てることもあるかと思いますので
気になる事があればお気軽にご連絡くださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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