”子どもの成長に合わせた関わり方”とは?
こんにちは、不登校支援センター大阪支部の江口鈴奈です。
やっと寒さが和らいで春になったと思えば梅雨になり、もう汗ばむほど暑い日もありますね。
体調管理にはどうぞみなさまお気をつけください。
さて、ご相談に来られた親御さんのお悩みの中で、このような言葉を聞くことがあります。
「子どもが親の言うことを聞かなくて、どこまで口うるさく言ったらいいのか・・・
かといって放っておいていいものかとも思うし・・・」
お子さんとの関わり方というのは、親御さんにとっても非常に悩ましいテーマかと思います。
自我を持ち始めた子どもとの関わり方とは?
お子さんが言うことを聞かない、ということは、
お子さんの中で「言われた通りに動きたくない」という気持ちが出来てきているからと考えられます。
「なんでそんなことをしないといけないの?」「それをやる意味ってなんなの?」・・・
そんな疑問が親御さん、ひいては社会に対して沸いてくるのです。
親御さんからしたら「子どもを思うが故の注意や助言なのになんで聞いてくれないんだろう」ともどかしく感じられることと思います。
しかし、言い換えるとこれは成長の一環であり、
「自分」というものが形成されていっているということです。
人格形成期に入って子どもが自分の主観を持ち始めると、親に言われたことへの反抗心・反発心なども芽生えてきます。
お子さんが「自分(自我)」を持ち始めたとき、親御さんもその成長に合わせて、関わり方を変えていくことが必要になります。
では関わり方を変える、とは具体的にどのようにしたらいいのでしょうか。
一つとして、「甘やかす」だけではなく「甘えさせる」ということを今回は取り上げたいと思います。
甘やかす と 甘えさせる の違いとは?
簡単に言うと、このように考えられます。
・甘やかす → 親主導(先回りの注意、指示、アドバイスなどをする)
・甘えさせる → 子供主導(子どもが援助を求めてきてからサポートをする)
例えば、【お子さんが学校に遅刻しそうな状況】を思い浮かべてください。
・「遅刻するから早く準備しなさい!」と注意をし、学校の用意を全てお母さんが準備した
これは、親主導の「甘やかし」になります。
・慌てて起きてきた子どもに「体操服をかばんに入れておいて!」とお願いされたので準備した
これは、子ども主導の「甘えさせる」になります。
どちらも親御さんが手を貸していることには変わりはありませんが、
「子ども本人が能動的に考え実行をし、困っている状況」になってから援助するのが「甘えさせる」であり、
自我形成の過程にあるお子さんに対しては、この「甘えさせる」という関わりを増やすことがとても大切です。
まとめ
お子さんのために、あらかじめの注意やアドバイスが必要な場面もあると思います。
しかしお子さんの成長に合わせて、「まずは何もせず見守り、困ったら手を差し伸べる」ことが、自立・自律へと向かっていく第一歩になるかもしれません。
お子さんが自分で考えて実行する
→困る、助けを求める
→親御さんがここで初めて支援、協力をする。
→ヒントをもらった子どもはまた考えて行動する
というサイクルを回すことが、お子さんの主体性を育むことに繋がるのです。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
お子さんとどう関わったらいいかわからない、どう声をかけていいかわからない・・・
そんなお悩みがあれば、ぜひ一度支援センターへ相談にいらしてみてくださいね。
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