不登校解決現場レポート

気づきにくい思考の癖~ストレスを増やさないためにできること~

こんにちは。
不登校支援センター仙台支部の上原です。

昔から5月病など言われるように気持ちが沈みやすい時期です。
そこで今日はストレス対処についてのお話をしたいと思います。

自分を受け入れていますか?

まず最初に考えたい所ですが、自分のことをどれだけ知っていますか。
そしてどれくらい受け入れられていますか。
人に性格や特性というものがあり、自分と他人では違いがあります。

その自分の『人と違うところ』をどの程度、理解出来ているでしょうか。

例えば雨の日に気持ちが沈む人もいれば、逆に雨の日が好きな人もいます。
そんな時に『なんで自分は雨が降っただけでこんなに気持ちが沈んでしまうんだろう…』と落ち込むのはあまりお勧めできません。

これは人間関係などでもそうですが、クラスに友達が沢山いる子がいて、自分は一人ぼっち。
その子のことを見て『あぁ、なんで自分はこうなんだろう』と落ち込んでも仕方がないことと同じです。

上の例で言えば、雨の日に落ち込む人もいれば、そうでない人もいる。
まずその基本的な特性を受け入れるところからがスタートです。

その先にあるのは?

敵を知り、己を知れば、百戦危うからず、なんて言葉もありますが、
自分の特性を知り、受け入れたらその先は単純です。
『じゃあどうしよう?』と考えるだけです。

例)自分は人付き合いが苦手だ
⇒苦手だから人付き合いを練習してみよう
⇒苦手だから人付き合いを極力避けよう
⇒苦手だから人付き合いをしなくていい環境を作ろう

このように『なんで〇〇なんだろう…』と悩むのではなく『〇〇だからこうしてみよう』のほうにエネルギーを使うのですね。

人と比べて優れているとか劣っているとかは関係ありません。
過去どうだったかも関係ありません。
今自分がどういう状態で、それに対して今後何をするのか。
考えるべきなのはそこです。

支援のお仕事をしていると、ここで壁にぶつかっている人が多くいます。
そして自分で自分にストレスを作ってしまうんですね。

・あの時ああしていれば
・なんでこうなんだろう
・あの人はあんな風なのに
・なぜこんなことで悩んでしまうんだろう
・自分なんて…etc

これらの悩みは考えてどうにかなるものではないですよね。
過去に起きてしまったことや、自分と他人が違うのは当たり前の話です。
でもついついそこに目を向けてしまいがちです。
そして感じなくてもいいはずのストレスを勝手に自分で増やしてしまう
落ち着いて考えれば、損なことをしているなぁと思われることでしょう。
これは別におかしいことでもなんでもなく、誰でもついやってしまう行為です。

最後に

こういった思考の癖や歪みは気づいても中々変化させるのは難しいです。
まずは気づくこと、そして向き合って取り組む中で少しずつ変わっていきます。
どんな風に変化していくのか気になりましたらご相談ください。
それではまた。

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