子どもへの声掛けの「言い方」で意識することとは?
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。
今日は、普段カウンセリング中によく聞かれる「どう声をかけたらいいですか?」というご質問についてお話ししたいと思います。
大事なのは”相手を変える”のではなく、”自分が変わる”意識
親御さんの多くは、子どもの行動を変えたくて声をかけます。
例えば・・・
- 「早くお風呂入ったら~」
- 「先に宿題したほうがいいんじゃないの?」
- 「寝る前に、明日の準備しておきなさいね」
- 「ゲームやり過ぎてない?」
ご家庭内で上記のような声掛けは、子どもの行動を促す、変える、という目的の為によくかけられていると思います。
でも、その声掛け・・・親御さん自身が先読みor深読みされて生じた【ご自身の不安】を解消しようとされていませんか?
子どもの問題なのか?親の問題なのか?
親御さんは皆、毎日大変お忙しくされているため、少しでも無駄なく、効率よく、スムーズに事が運ぶように、先回りしてお子さんに声掛けすることを、幼少期の頃からされてきていることもありますので、もはや口癖になっていることもあるかもしれません。
ですので、「このままだど子どもに問題が生じる・・・」と感じ、先回りして声をかけられていても、それは親御さんご自身が想像されたことで不安を感じ、その解消のために声をかけることになっていることもあります。
そういったことは「子どもの問題」ではなく、「親の問題」として切り離して考えるべきなのかもしれません。
その声掛け・・・子どもを否定することになっていませんか?
「早くお風呂入ったら~」
⇒まだお風呂に入っていない事への否定
「先に宿題したほうがいいんじゃないの?」
⇒まだ宿題が終わらせていない子への否定
「寝る前に、明日の準備しておきなさいね」
⇒準備をしていない事への否定
「ゲームやり過ぎてない?」
⇒ゲームをしている事、そのものへの否定
極端な例えですが、こうなっている可能性があると考えてみてください。
言葉はやわらかく、キツイ言い方で否定しているわけではなくとも、子どもにとっては親御さんに自分の行動に干渉(干渉=親の主観によるしつけ)され、その行動を否定されるとどうなるか…
子どもは否定をされると、その否定された行動に固執するようになったり、親御さんへの
反抗、反発心が上がっていくことになります。
「言い方」を振り返ってみる
私たちは、時に自分自身の不安を解消したいが為に声掛けをすることがあります。
自分自身の言い方は、誰のための言葉なのかを振り返ることも大切な機会となります。
もし、自分の不安を解消するための言葉がけだった場合、そこに気づくことが相手に伝わりやすい言葉がけを考えるきっかけとなりますので、時おり振り返ってみてくださいね。
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