「学校に行きたくない」と言ってきたとき、どうしたらいいの?~注意したい話を聞くときのポイント~
こんにちは。
不登校支援センターの大阪支部桒原航大(くわばらこうだい)です。
新たな学年がスタートしましたね。
お子さんの様子はいかがでしょうか。
新しいクラス、新しい先生や、新しい学校となるお子さんをもつ親御さんもいるでしょう。
新しい環境にホッとしている子もいる一方で、ドキドキと不安を感じている子もいるかもしれません。
さて、本日は子どもが「学校に行きたくない」と言ってきたときに、親御さんはどんなことに気をつけた方がいいのか、そのことについてお話をしていけたらと思います。
子どもが「学校に行きたくない」と言ってきたら?
ある朝、子どもが「学校に行きたくない」と言ってきたとき、皆さんでしたらどうしますか。
前々からそんな予感はしていたと感じる方、突然でびっくりされる方、様々かと思いますが、多くの場合は学校に行きたくない理由を子どもに尋ねることが多いようです。
学校に行くことが日常の生活から、学校に行きたくないということを子どもが言うのですから自然な反応ですよね。
しかし、その際に気を付けていただきたいのが、
もし、子どもが学校に行きたくない理由を話してきたときに、子どもは今どう感じているだろうかと考えることです。
自分だったら、普通だったら、という視点に要注意
子どもから行きたくない理由を聞いたときに、私たちはついつい「自分だったらこう考える」、「普通だったらこう考えるはずだ」という意識に引っ張られがちになります。
例えば、子どもが「学校の先生が怖い」という話を聞き、親御さんが「社会に出たら、自分と合わない人も当然いるから慣れていかないといけないことではないか」と感じたりすることもあるかもしれません。
しかし、こうした視点に引っ張られてしまうと、子どもが今感じている気持ちからはどんどん離れてしまうことが多くなります。
そうするとどうなるでしょう?
子どもとしては、自分の気持ちが伝わっていない、理解してもらえてない状況に置かれてしまうので、もっと今の気持ちを伝えるために、行きたくない理由を探して話すかもしれません。
もしくは、伝えること、理解してもらうことを諦めて、話さなくなるかもしれません。
私たちもそうですが、わかってもらえないことは悲しいですよね。
理解し合えない時間が長く続くことはお互いにとって苦しい時間となります。
「自分だったら」、「普通だったら」ではなく、「この子だったら」という視点
こうしたときは、「自分だったら」、「普通だったら」という視点ではなく、「この子だったら」どう感じているか、という視点が大切になります。
こうした相手の立場に立って、思いを巡らすことを役割取得と言ったりもします。
子どもの立場に立ち、子どもが今どのように感じているかを理解をしようとお話を聞くことで、子どもからすると、「自分の気持ちを理解してもらえた」という気持ちにもつながっていきます。
カウンセリングにおいても、何か目標に協力して取り組むために、お互いの気持ち、考えの理解を深めていくことは大切な土台となります。
ですので、自分だったら、ではなく、この子だったらという役割取得の視点、ご参考にしていただけたらと思います。
子どもとの理解を深めるために、私たちもお手伝いができたらと思いますので、「子どもの気持ちがわからない」とお困りの方はご相談くださいね。
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