不登校解決現場レポート子供の心理学学校関係者の方へ

子どもが不登校になった際の“正しい”見守り方とは?

皆さん、こんにちは。

不登校支援センター 横浜支部の庄子です。

気温の上がり下がりが厳しい状況ですが、皆様、お身体お変わりないでしょうか?

体質的に自律神経が乱れやすい人にとっては余計に辛い時期だと思います。その辛い時期も終わりが見えて来る季節となって来ました。

どうかもう少しの辛抱です。お身体ご自愛頂ければ幸いです。

さて、今回のブログは「子どもが不登校になった際の “正しい” 見守り方とは?」に関してお話させて頂ければと思います。

子どもが不登校になった際の一般的な対応

子どもが不登校になると親御さんとしては心配のあまり喜怒哀楽の感情が激しくなりやすいですよね。

  • 「何故、学校に行けないの?」
  • 「何故、学校に行かないの?」
  • 「学校に行かないでどうするのか?」

など、学校に行かない、行けない理由を子どもから引き出そうとする傾向にあります。
この状態から親御さんとしては「何か原因があるのではないか」という視点でお話をされているのでは無いでしょうか?

「物事には因果関係がある」

これは当然そうだと思います。

しかし、人の心理において、因果関係が必ず当てはまるとは限りません。

心は親子であっても当然違いますし、学校の環境や社会の環境は親御さんが過ごしてきた時代と全く異なります。

多様化を求められたり、情報化を求められたりと、今の子どもの世界は情報過多で覆われています。

その状況の中で、子どもたちは色々なことを処理しつつ、表現をしなければならないので、処理が追い付かず、次第に「何の為にするのだろう?」という目的を見失いやすく、自分の心の変化にも気づきにくい状況にあります。

その上で、「理由を求める」ことは「情報過多の中から砂粒を見付けなさい」と言っているようなものです。

最初は「これかな?」「それかな?」「あれかな?」と答えることもあるかもしれませんが、見つけることに疲れてしまうと「面倒くさい」「だるい」という言葉に変わってしまうのです。

そうすると、親御さんとしていくら話しかけても反応してくれず、親子間の会話量が少なくなることや学校の話をすると途端に会話をしなくなることがしばしばあると思います。

先ずは「情報過多状態の子ども」であることを理解して頂けると幸いです。

情報過多状態の子どもが見ている世界とは

情報過多状態の子どもの中には、今までストレスに感じていた情報を一切受け付けないようになると、不登校の状態(学校から距離を置くこと)、すなわち学校に行かないという行動を選ぶ子も現れてきます。

これは自分に負荷を掛けないようにするためのストレス処理方法の1つです。

その為、情報を少なくする為に自分の好きなものの情報以外、基本的にカットしようとします。親御さんにとっては態度が急に変わる様に見える為、次第に子どもの顔色を覗うようになるのではないでしょうか?

日常的に繰り返し子どもの表情を覗っていると親御さんも段々と精神的に疲れてますよね?

この状態が長く続き、不登校支援センターへ相談に来られる方は下記のようにお話をされることが多いです。

  • 子どもの顔色ばかり窺っている。
  • 何を考えているのか良く分からない。
  • 声掛けが不自然になっている。

など、親御さんの気苦労が絶えないことをよく聴きます。

その中で、情報過多状態の子どもはトレスを受けないように無意識で言葉や雰囲気を選別していることがしばしばあります。

その為、当事者でなければ分からない心理状態の世界に置かれているので、こちらがどう理解してあげられるかが大切です。

不登校の子どもの“正しい”見守り方

上記の事を踏まえた上で、子どもの正しい見守り方とはどの様なことでしょうか?

よくインターネットで「子どもの正しい見守り方 不登校」と検索すると

  • 温かく見守りましょう
  • すべてを認めてあげましょう
  • 今はそっとしておきましょう

など、現状維持を促す言葉が多くあると思います。

また、親御さんの理解を求める内容であり、我慢することがメインにお話されていることが多くありますよね?

しかし、親御さんも人であり、心があり、感情があります。その上で、子どもの状態を全て理解することは正直難しく、限度があると思います。

だからと言って、子どもが不登校になることで親子の間で争いが絶えなくなることは家族の本来の形では無いと思います。

実際、私達が不登校を専門的に見て来た中で、はっきり言えることがあります。

それは

「見守り方を積極的な見守り方にしましょう!」

ということです。

何もせず、ただ時だけが過ぎるのを待つのは、場合によっては前進する機会を逃すことにもなりかねません。この状態は消極的な見守り方です。

では、積極的な見守り方とは何でしょう?

正しい積極的な見守り方とは?

積極的な見守り方と言われると、言葉が反比例している意味合いに聞こえて、良く分かりませんよね?

積極的だと、「ガンガン」や「ぐいぐい」という言葉のイメージになり易いと思いますし、見守るだと「静観する」や「何もしない」イメージがあると思います。

では、積極的な見守り方とはどのような意味合いになるのでしょうか?

それは

「トライ & エラーを繰り返すこと」「トライ & エラーを繰り返させること」

です。

不登校は時間が経つ中で、その行動に慣れてしまうことで動けなくなることが多くあります。 大抵、消極的な見守り方をしてしまうと初動が遅くなってしまい、不登校が長引いてしまいやすくなります。その為、時間が過ぎるのを待つことは得策と言えません。

だからと言って、子どもに対して積極的になり過ぎてしまいストレスを与え続けてしまうとより後退してしまいます。

つまり、消極的になり過ぎず、積極的になり過ぎず、ちょうど良い刺激の与え方をする必要があると言うことです。

何事も準備や段階が必要です!

如何だったでしょうか?

積極的な見守り方を実践する為にも、先ずは大人側が色々と準備をする必要があります。

子どもの現状の把握や現在の心理状況の把握などを知ることで、適切な見守り方がより具体的にとりやすくなります。

実際に「トライ&エラーを繰り返させること」をしようと思っても、そもそも「トライ」することが出来ない状態にある子どもが大半だと思います。

「トライ」することを目指す為にも一度現状把握をする為にも、ご相談に来て頂けると幸いです。

不登校でお困りの皆様のお手伝いをさせて頂ければと思います。

 

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