「理想の自分」がいなくなった時の子どもの気持ち
こんにちは。不登校支援センターです。
こちらは過去記事となります。皆様の日々のかかわりのご参考になれば幸いです。
本日は、「理想の自分」がいなくなってしまったと感じている子どもの気持ちについて取り上げたいと思います。
理想と現実のギャップ
カウンセリングのなかでは、学校を休み始めた時のきっかけとして、
- 以前はもっと勉強ができていたのに、思ったように成績がとれなくなってしまった
- 元々は部活で活躍していたのに、最近は周りに抜かされるようになってしまった
- 学年が変わったら仲のいい子がたくさんできると思っていたのに、そうではなかった
など、子どもたちにとって「思ったようにならない」、「理想と違う」、「こんなはずではなかった」と感じる出来事があったというお話を伺うことがしばしばあります。
また、しばらく学校を休むことで、
- こんな状況になるはずではなかった
- 今から頑張っても取り返しがつかないかもしれない
と、さらに落ち込んでしまう子や、
- これまで当たり前だと思っていたことすらできなくなってしまった
- 初めて挫折を経験した
というお話をする中学生、高校生もおり、思ったようにならない現実を受け止めきれずにいる子どもは多いと感じています。
現実をみたくない時にとる行動
- 当たり前にできていたはずのことが、できなくなってしまった
- これまで認めてもらえていたポジションが、なくなってしまった
- 期待が裏切られてしまった
こうした状況は、大人であってもすぐに受け止めるのは難しい状況かと思います。
まわりに励まされても、すぐには気持ちが切りかえられなかったり、悔しさがおさえきれなかったり、気持ちが落ち込んだり、先が不安になったりと、色々な心境を抱える方も多いのではないでしょうか。
そこで、思ったようにならない現実を受け入れることに抵抗があったり、現実をみたくないという思いから、
- 怒りを他の人や自分にぶつける
- 外に出なくなる
- ひどく落ち込む
- 自分の話、将来の話をとても嫌がる
- ゲームやスマホをし続ける
休み始めた当初はこうした行動をとっていた、という子どもも多くいます。
「これから」に目を向けていくために
とても落ち込んでいる時、もしくは現実を受け入れきれずに感情が荒立っている時、すぐに「これから」のことを考えることは難しいかもしれません。
ただ、悔しかった気持ち、本当はこうなりたかったという思い、今後の不安など、抱えている気持ちを自分なりのやり方で表現して、「これまで」の状況を整理できていくと、少しずつ「これから」に目を向ける余裕が生まれてくるのではないでしょうか。
どのように気持ちを整理していくか、お悩みの際はお近くのカウンセラーにご相談くださいね。
関連ワード: 不登校 , 不登校 カウンセリング , 不登校支援センター , 不登校支援センター東京支部 , 周囲がしてあげられること , 子どもとの関わり方 , 子どもの気持ち , 対応方法