不登校支援をしていて不登校支援専門カウンセラーが感じる事とは?②
こんにちは、不登校支援センター札幌支部の松本です。
さて本日は前回の続き役割分担についてお話したいと思います。
不登校支援センターでは
- 対人スキル(関係性に対する耐性)
- コーピング能力(理不尽への耐性)
- 目標、期限、時間軸に対する 耐性
- 無駄だと感じることを続ける 耐性
- 評価されることに対する 耐性
この5つの耐性についてお話をすることが多いのですが、不登校状態に陥ると、この耐性はもっと低くなります。
何が元で登校が出来なくなったとしても、この5つの耐性を高めていく事が今後の復帰に向けた足がかりとなります。
この中でもっとも私が大事にしたいこととして、不登校状態の子どもたちにも提案しやすいものとして、目標期限時間軸・評価されることにたいしての耐性は高めていけると考えます。
例えば、先生が家庭訪問で、プリントを持ってきます。来週また来るのでプリントの回収もしにくる。次回はプリントの丸つけをして持ってくる。
このやり取りの中には目標期間時間軸・評価の二つがはいっています。(やりたくない子にとっては理不尽にも感じるでしょう。)
このように時間を区切り、期間を設け評価をされることも社会性を手に入れる為には小さなことかもしれませんが必要な事です。どうでしょうか?すべての子どもたちが自主的に勉強をして自分に必要なことを考え行動ができるでしょうか?私は導いてあげる必要があると考えます。
行けなくなった原因ではなく、これから復学するうえで必要な事として上記した5つの耐性が非常に重要なんです。
本人に任せるというのは貴方の自己責任
と言っている事と等しいと考えます。
私も子供たちの自主自発性を信じたいですが、適切に導いてあげたうえでの、自主自発性が先なのではと考えます。
お家で出来ることとしては、起きる時間や寝る時間や、ご飯の時間を統一する、などがあります。
家庭・学校の役割の在り方をもう一度、考えていく機会となれば幸いです。