不登校解決現場レポート

発達障がいやHSPとどう向き合っていくのか

こんにちは。
仙台支部の上原です。

最近『自分はHSPのように思う』と訴えてくる子が増えてきています。
昔から自分は発達障がいなんじゃないか、という子はおりました。
事実そうなのかは別として、訴えてくる子にどう対応すればいいのか。
今日はそれを考えてみたいと思います。

まずは話を聞くところから

これはほぼ全てに共通することですが、まずは話を聞きましょう。
『そんなことないよ』とか『じゃあ病院に行こう』とか、すぐに判断するのはあまりお勧め出来ません。
聞く際にこちらが何か意見を言う必要もありません
まずは本人の気持ちや話を『そんな風に思っていたんだね』と受け止めてあげてください。

私たちも普通の人間ですので、突然そんな話をされたら動揺してしまいます。
ですがその動揺した気持ちのまま反射的に思ったことを言ってしまうと話がこじれてしまうことがあります。
本人の話を受け止めるのと同時に、自分の気持ちも落ち着ける時間もあると良いでしょう。

これは子どもが突然『死にたい』や『全部壊したい』など、破滅的な衝動を口にした時も同様です。
咄嗟の判断でその言動や行動を止めようとすると事故が起きてしまう可能性があります。

だからこそ、まずはしっかりと話を聞いて、相手も自分も落ち着かせてあげましょう。

本人の目的はどこに?

話を聞けたら次に考えることは『なぜそれを言ってきたのだろう?』ということです。

・自分に障がいがあるか知りたくて言ってきた
・障がいがある確信を持っており、それをどうにかしたくて言ってきた
・学校を休みたくてそれを言ってきた
・深く考えずなんとなく口にしただけ
・自分が上手くいかない状態なので何か上手く出来ない理由が欲しくて言ってきた

色々な目的が考えられます。
本当に障がいがあるかどうかは病院などで検査してみて良いかと思います。
あるならある、ないならないで対応は変わってきます。
ですが口にした本人の目的によってはそれを調べることを拒否する子もいます。
なのでそれを言ってきた目的を考えたいのです。

例えば『もしそうだとしたらどうする?』と話し合ってみたり。
あるいは『そういう人たちはどう生活してるのかな?』と一緒に考えてみたり。
仮定の話から入るのも良いかもしれません。

そういった会話の中から本人が話してきた目的を探っていけるかもしれません。

過度に不安にならないように

発達障がいやHSPは、昨今非常に増えています。
自分がそうであると気付かずに過ごしている人も現在進行形でいることでしょう。
これが何を意味するのか、察しの良い方ならお気づきでしょう。
つまり『障がいがあってもなくても生きていくことに変わりはない』ということです。

言葉が少しショッキングな為、過度に反応してしまうことがあります。
子どもたちの中にも『自分は普通に生きていくことは出来ないの?』と不安になる子がいます。
ですが、それは少し過敏な反応かもしれません。

もちろん障がいがある人とない人の一生は違うでしょう。
でも自分と他人が違う一生を送るというのは、おかしいことでしょうか?
私もあなたも違う人生を歩んでいます。
違う苦労があり、挫折があり、喜びがあり、悲しみがあり、生きています。
違う人間の人生なのだから当たり前のことですね。障がいのあるなしで苦労の種類や質は変わります。
これは間違いがありません。
人に向き不向きがあるように、出来ることと出来ないことには人それぞれ違いがあります。

大切なのは『自分は何が出来て、何が出来ないのか』という自己把握です。
その上で『自分はどうやって生きていこうかな』と考えることです。
これに障がいのあるなしは関係ありませんよね。

最後に

とはいえ『自分が普通と違う』と言われればショックです。
そこは普通の人間ですので。
感情が不安定なときに前向きな話をされても耳に入ってこない場合はあります。
自分や本人の精神状態に合わせて、どんな風に話を聞いたり、伝えたりするのか考えていきたいですね。

どんな風にしたらいいか悩まれた時はご相談ください。
一緒に最適な対応を考えていきたいと思います。
それではまた。

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