「子どもから離れる」時間を意識的に作ることの必要性とは?
こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。
今日は「怒る」ことが最近増えた・習慣化しているという方々に、少し知っていただきたい情報をお届けしたいと思います。
怒りは”使用の感情”
こんなことばを聞いたことがありますでしょうか?
「怒り」は、感情の中でも”意識的に使用することで何らかの目的を達成しようとする使用の感情である”我々人間は、時に相手をコントロールする目的で、怒りの感情を意識的に使います。
そうするとどうなるか・・・
目的通り、相手をコントロール出来るときもあれば、出来ないときもあります。でも出来ない時って、ものすごくエネルギーを使いますよね・・・。
「怒る」は「疲れる」
怒ってエネルギーを使って、思い通りにならずイライラして、また怒っての繰り返しはとっても疲れます。
「じゃあ辞めれば疲れないよね」と考えられるか?
そう簡単にはいかないですよね・・・
時に不登校支援で様々なご家庭のお話をきいていると、子どもに怒ることを親の義務として、「しなければならないこと」として捉えすぎているのではないか、、、と感じることもあります。
そのような親御さんの中には、
- 心が疲れ、頭痛、不眠症、めまいなど体調も悪くなり、
- 家事や仕事上での能力が低下しミスが増え、いつもイライラするようになり、
- 何事もネガティブに捉えがちになり、時に子どもに罵声を浴びせ、
- だんだん家族との関係が悪化していき、
- 果ては性格が悪くなるほどに、それらを繰り返してしまわれることがあります。
これらは怒りによる疲れでおこることがとても多いです。
マザーテレサの有名な言葉にもあるように
思考に気をつけなさい、それは、いつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それは、いつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それは、いつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それは、いつか性格になるから。
疲れて、イライラして、怒っての繰り返しの思考というのが、もしかするといつか性格にまで影響してしまいかねないことが分かります。
そうならないために、”離れる”ことの必要性を知る
前述したような状態に陥らないために必要なことは、時に子どもから距離を取ること。
どうしても家にずっといて、子どものことが目に入ってしまう状況だと、つい感情的になってつい言ってしまう、ということは避けられないと思います。ですが、親御さんは不登校で家にいる子を「私がある程度干渉しないと、本当に何もしない状態になってしまう。親として最低限の役割は果たさないと・・・」という強迫観念に近いような心理状態の方も少なくありません。
ただ、それを思い込みすぎると、時として前述のような負のループに陥ってしまいかねないので、そうならないための具体策として、「子どもから離れる」時間を意識的に毎日作られることも必要だと思います。ストレスは自身でセルフケアすることが重要です。
その為に、意識的に何もしない!何も言わない!ということを少しずつでも試してみてください。
関連ワード: カウンセリング , マザーテレサ , 周囲がしてあげられること , 子どもへの接し方 , 子どもへの適切な接し方