お悩み解決「一問一答」不登校解決現場レポート中学生の不登校子供の心理学

新学年(4月)をきっかけに復学を目指しているご家庭にお伝えしたいこととは?

こんにちは。不登校支援センター大阪支部の佐久真です。

今日は、今は学校には行けていないけど、4月からの復学を目指しているとお考えのご家庭に知っていただきたいことをお伝えしたいと思います。

①10月~12月の3カ月で何かを積み上げてきましたか?

不登校という何らかのストレスへの対処行動として、学校を休み続けている状態が三か月以上続いている状態と仮定すると、その状態から急に毎日通いだせる子は極めて少ないと感じています。

1週間頑張って登校したが、また全く行けない状態になり前より状態が悪化したという事例もありますし、前より学校でのストレスに過敏になったという子もいました。

ですので、不登校はいろんなところで言われているように、スモールステップの積み重ねによって本人が成功体験を積み重ね、「これなら出来る、大丈夫」と自分自身と相談し、確認しながら着実に進めていくことが必要だと考えています。

4月は一年の中で最も切り替わりを感じるタイミングなので、確かにこのタイミングから学校に行きながらストレス対処行動を増やしていける子はいるのですが、そういった子はやはり4月を迎える前の”積み重ね”があってこそ、4月からこうなりたいという自己実現欲求が出てくるのだと思います。

②1月~3月は4月からやってみようと思う事への予行練習期間

夏休み明け頃から行けなくなって、8月末~9月頃に初めてご相談に来られた方々が今年も多くいらっしゃいました。

仮に、10月までに不登校の状態と段階に当たりをつけ(心理状態を見立てるとも言います)【ご家庭】【学校】【第三者(カウンセラー等】の三つ巴で連携体制を構築し、前述した段階と状態を共有して、支援方針を立てられているご家庭があったとしましょう。

そうすると、意味や目的をしっかり確認しながらご家庭それぞれの「まずこれをやってみよう」という感情 or 行動に対する目標を決め、10月~12月に試してみて、カウンセラーに結果を話して調整したり軌道修正したり、感情のコントロール等のケアも行い再度試す、ということを繰り返し繰り返し、3ヶ月間の間積み上げてきたものがあると、1月からもまずそれを継続して続けてもらいながら、カウンセリングの中で「4月からはどうしたい?」ということを聞いてみた時に、抵抗なく話が出来ますし、なりたい自分像 or なりたくない自分像などについて話し合い、では1~3月の間に、少し試していってみようかという具合になります。

何も積み重ねておらず、予行練習の期間も設けずに、4月から急にどんなペースだとして(行く場所や時間帯、誰と行くのか、何をするのかはご家庭それぞれだとしても)急に始めるということは、【変化=ストレス】として感じやすく、高いハードルのように感じてしまうことが往々にしてあります。

すると、「飛んでみよう!飛んでみたい!」という自己効力感という心理状態になってきません。

自己効力感が生まれてない中で、急に行動だけが前向きに変わるということはありません。

あくまで気持ちが前向きになって「これぐらいなら出来る!」と思えるからこそ、やってみようという行動変容に繋がるのだと考えています。

4月に向け、周囲のサポートして必要なこと

まずは子どもの不登校の段階や状態や特性などを ”見立てる” ということをカウンセラーという心理職と一緒にやってみてください。

次に、その子の現状をまずは受け入れる準備をし、その上で支援計画を立てて家庭・学校・第三者の三つ巴で支援を進めていくことが重要になると思いますので、まずはそのお手伝いをさせて下さい。我々のようなカウンセラーを使うメリットの一つはそこにあると考えていますので、是非一度ご相談にいらして下さい。

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