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不登校をサポートする上で大切な“役割分担”とは?

こんにちは。東京支部の椎名愛理です。

本日は不登校の子どもをサポートするご家族からよくいただく質問を紹介したいと思います。

「学校の宿題を全然やりません。親から言ってもいいでしょうか?」

「課題をやらないと学校に行かないとわかっているから、つい言いたくなるんですが…」

 

親御さんの立場で子どもを見ると『勉強をしない=勉強に対する自信がつかない=学校に行きたくない』『宿題が終わらない=終わらなかったと先生に言えない=学校に行けない』といたった公式が見えてしまい

  • 「勉強したら?」
  • 「課題は終わっているの?」
  • 「いつから始めるの?」
  • 「このままではテストで赤点になるよ」

といった言葉をかけたくなりますよね。しかし、ここが一度立ち止まっていただきたいポイントなのです。

子どもに勉強を教えるのは、誰の役割なのか?(役割分担)

改めて「子どもに勉強を教えるのは誰の役割なのか?」と聞かれると、戸惑いますね。なぜこの質問が大切かというと、不登校の子どもをサポートする上で『周囲の人々の役割分担』が大切になるからなのです。

例えば、学校の先生は学校で出す課題に対して、子どもと進捗を確認したり期日を伝えたり、理解度を確認しながら一緒に勉強ペースを考えてくださるでしょう。これはなぜかというと、こうした「学校に関する勉強を把握、管理すること」が先生のお仕事でもあるからです。しかし、学校の先生は親御さんのように「子ども一人一人に無償の愛情を注いで接する」ことは難しいものです。なぜならば、こうした「愛情を与えること、心をもって接すること」はご家族だからこそできることなのです。

またご家族にとって、学校に対して客観的に見た子どもの状況を伝えることは難しいかもしれません。これは、ご家族だからこそ子どもと距離が近いために「客観的に見た子どもの心理状態」を把握することが難しいものです。この「お子さんの状況を把握し、客観的立場から学校に情報共有を図っていく」といった動きは、私共のような第三者機関の担う役割でもあります。

行動や発言は分担して、それぞれの役割を整理しましょう。

カウンセリングの中でも、子どもからは「学校の先生から課題のことを言われるのはまだわかる(学校のことだから)でも、親から言われると『今やろうとしてたのに!』と反発心が湧く。」「学校でも宿題のことを言われていたから、家でも同じことを言われると、家に帰ってきた気がしない。」といった声や、親御さんからも「宿題の事を話していたら喧嘩になってしまい、結局子どもの気持ちに寄り添うことができなかった」といった振り返りを伺います。『どの行動が誰の役割なのか』『これを子どもに伝えるのは、本来どの立場の人が行うことか』という『役割分担を意識した整理』をしてみると、上記のような気持ちのすれ違いが少なくなるものです。

またこうした役割分担には時に第三者の冷静な目線が必要な場合もあります。もし「これは私たちが言うことなのかしら?」など迷われた際は、私たちカウンセラーも一緒に役割の整理を致しますので、お気軽にお声がけくださいね。

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